菜花の出荷

      2016/08/10

最小限の家の前には、自給畑がある。現在菜花が咲き乱れている。5月に入ったら、これを整理して、いよいよ畑にする。苗がビニールハウスで準備が進み、それなりに植えられるようになっている。先日の畑の勉強会では地温の重要さを石綿先生から教えていただいた。これは、頭に残っている。あれこれ問題にするより、1度の地温を上げる事の方が大切だ。そうしていたら、田んぼの稲葉さんの発言が現代農業にあって、田んぼでも地温を上げる為の早期湛水が奨励されていた。すぐにもやりたくなるが、これは来年以降の課題と我慢しよう。ともかく地温に注目。その意味では、5月5日頃と10月10日頃。これを作業の季節の境にしていた。もう大丈夫。もう終わり。記憶しやすい事と、やってみて大体これで進めたからだ。それにしても、苗の販売は早くなった。今年など、ナスの苗が、4月始めに売られていた。

早い者勝ちが商売の鉄則だから、そうなるのだろうが。遅いのはともかく、苗を早く植えていい事はない。商売としては、1回目の苗が、枯れてくれればもう一度と言う事かな。自然に従った農法は、ゆっくりに成る。生育も遅いが、植え付けも近所が終わってからになる。自信がないもので惰農と見られそうなところが困る。田植えも早くなっている。他所より遅くなると気が急くというのはあるが、この5月の連休というのが曲者で、ここで田植えをしてしまおうという人が出てくる。そうなると、つられて水路の清掃など、畦の草刈を含めて、やることはでてくる。結局早い者にあわせて、田植えの時期が変更になる。これは地区によってだいぶ違うが、連休田植えが小田原でも出てきている。

タマネギが収穫期に入った。今年は気がつくと草を取った。何度もとった。これも、石綿さんの教えだ。ネギ類の根圏は他の植物を嫌う。結構様になるたまねぎが食べれる。ところが、どうもこれが円錐形が尖っているのだ。そろばん球のようにならない。もちろん種類もあるのだろうが、丸いのもあるのだから種類ではない感じだ。そこで、朝の出荷の時に、みんなに聞いた。そうしたら、ネギの話が色々でた。これが貴重だ。植え付けの深さ。これが形に出るそうだ。深植えにすると玉が細くなる。しかし、家が浅いのは間違いない。それでも初めて、後から土寄せというのをやったから、慣れないことをやったせいかもしれない。土を寄せるには草が生えていては出来ない。大体は草だらけで、土を寄せようがなかったのだ。観察しながら今度は抜いて見るつもりだ。

ネギの塔立ちの話もでた。大苗を植えると塔立ちが早いというのだ。小さめの苗を適期に植える。これが一番だそうだ。と言っても、天候が安定しないなか、これを実践するのは運もある。菜花だ。菜花の出荷をした。野菜を出すような事は先ずない。出せるレベルの野菜が中々作れないのだ。でも、今は端境期。何かあれば是非出荷をと言う事で、菜花を出荷させてもらった。開墾した後、何からスタートしようか思案した結果、花が一面咲けば綺麗だろうと言う事で、菜花を栽培した。というかばら蒔きした。畑には、2度堆肥をまいて、耕した。その後もある程度生育してから、更に堆肥撒き。元気な菜花になった。今は蕾が終わり、花盛りだ。農家の方はこの美しい一面の花を見るとぞっとするそうだ。雑草が広がるようで怖いのだそうだ。あまりに美しいので、中々刈り取れないでいる。

 - 4月, 自給