鳥インフルエンザ。韓国で発生!

   

昨日、家畜保健所から電話があった。「お宅は網で覆われていて、野鳥との接触は無いですよね。」一体今まで何を見て、何を話してきたのだろうと、唖然とした。「家は放し飼いをしていますから、いくらでも野鳥と接触します。」正直に答えた。それ以外、の方法で鳥インフルエンザを克服できないと考えている。こんな事をいくら言っても、理解をされない事はわかっているのだが。「伺いますので」こういって電話を切った。

韓国では2軒目の感染が確認された。前のところから、3キロ離れているという。
最初に発症した養鶏場は雛を出荷する種鶏場のようだ。67軒の養鶏農家に出荷している。その出荷先で、2例目が出たようだ。その他弱毒ウイルスも何件か見つかっている。これも良く理解は出来ないが、報道では通例毎年3,4軒はあるものだが、問題は無いものだ。このように伝えている。韓国では、弱毒の場合消毒もやらない、淘汰の必要も無いとしている。実はこれが正しい判断だ。

この弱毒のウイルスについては、日本の農水省も10月の家禽小委員会でやっと方針を変えた。弱毒のウイルスへの感染を見つけたら、即、全てを淘汰という非科学的な考えをやっと正式に撤回した。このタイミングで発表するというのも、農水らしいセンスのなさだが、ともかく科学的な見地にやっと立脚した。農水の続けている、鳥インフルエンザのモニタリング調査では、弱毒の物も今のところ見つかった事は無い。1000羽以上の養鶏場と言う事だから、多分発見は難しい。野鳥をとことん調べれば、必ず発見できるはずだ。厚生省では人間にも感染していると、発表したが、これはその後どうなったのだろう。

もし我が家の鶏が、弱毒の鳥インフルエンザに感染いていてくれれば、強毒のウイルスにも安心なのだが、この点は不明。と言っても、過去の感染が発見されれば、いくら健康状態でも、即、淘汰が農水の方針だったから、心配でならなかった。今度は多分大丈夫だ。しかし、日本海側では野鳥との接触は危険だ。もし日本海側で発症すれば、野鳥との接触は出来る限り避けなければならない。同時に、見学などの、人の往来もできない。

強毒化した鳥インフルエンザが人間に感染する。このことが一番の不安だが、強毒ウイルスが世界に広がってから、4年で死者は152名。日本の自殺者は毎日90人だ。内インドネシアが57名。インドネシアでは、感染拡大の処置が遅れていて、自然の成り行きになっているようだ。それでもこの程度と言う事は、人への感染の力が弱いと言う事。しかも死んでいる人に年寄りはいない。子供や若い人が多い。免疫力の関係だと思う。いつ、これが人に感染しやすいものに、変異するかは分からないが、今のところは、そう恐れる事は無い。

強毒のウイルスを変異させた、原因がどこにあるのか。この調査・研究をして欲しい。間違いなく、薬を多用する大規模養鶏場に原因はある。不健康な状態の、薬でやっと生きているような鶏に、弱毒のウイルスが入る。これが感染の連鎖をたちまちに起こす。そして、何万回目かの感染で、強毒のウイルスに変異する。強毒化したウイルスが、更に豚などの家畜に感染する。ここで又感染の連鎖が起こり、人間への感染力を持つように変異する。私は素人なりにそう推理している。何万という単位で、家畜を飼う事が不可能なのだ。ほどほどに、自然と折り合いをつけながら、出来る限り小規模で、行うのが畜産の在り方だ。

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