ゆずのマーマレード
2016/08/08
今年もゆずのマーマレードを作る季節になった。ゆずはこの辺りでは、利用する人が殆どいない。せっかく大きな木に見事に成っているのに、採る人がいないまま、放棄されてしまう。ゆずは丈夫な木で、ほって置いても虫は付かないし、肥料も入らない。それでも成らせたままでは木も弱るし、せっかくのゆずだし何か利用できないかと始めた。
坊所にある農の会のお茶畑の片隅に、5メートルほどのゆずの大木がある。この木にそこそこ実るのだから、コンテナに、3箱は少なくともある。欲しい人は是非一緒にとりましょう。ゆずの木は鋭いとげがあるので、登って採るわけにも行かず、結構収穫は大変だ。収穫の方は12月にいつもやる、ソロ、ソロやらないといけない。長い竹竿で、叩き落しながらやっている。ゆずが欲しいというより、採らないで置くのも何か申し訳ないようで、始めた。
さて、採ったゆずをどうするか。それでマーマレードを始めた。
ゆずは採って来たら、横切りに半分にしながら、広口ビンに入れてゆく。合間合間には黒砂糖をたっぷりと詰める。相互に入れながら、いつも広口ビンに2ビンは仕込む。黒砂糖は思い切って大目がいい。どうせ後で又足すのだ。漬け込んで、1ヶ月ぐらいすると、黒砂糖とゆずの水分が混ざり合って、ゆずが水没するようになる。これを夏の間の飲み物として飲む。出てきた液を飲んでしまうと、残ったゆずが乾いてしまうので、水没した状態で、12月まで1年間熟成しておく。その辺にほおって置くだけだ。、ゆずを取り出すと、すでにゆずは柔らかな状態になっている。大抵の人は、これを腐っているという。これをそのままステンレスの鍋にいれて火にかける。
黒砂糖を足して、火にかける。すでに状態は柔らかいので、温まるころにはとろけてしまう。皮の状態によってはまだ硬いようなら、ポテトつぶしの道具で、上から抑えながら、かき回していればいい。これでマーマレードになってしまう。ゆずだから、相当強烈な苦味がある。何度も湯がいた、オレンジの皮で無いとダメだ。というような人には、食べられたものではない。所が、マーマレード通というか、この癖が好きだという人には、中々いいのだ。
採ってきたゆずをそのまま使えば、手間がかかるし、とても味がきつくて食べきれるもので無い。保存の時間はかかるが、作業時間や燃料が殆ど入らないというところが、気に入っている。他に食べる人がいないので、独りで殆ど食べてしまう。お湯でこれを割って飲むのもいい。ソラマメさんのパンにこれを付けて食べる。これが又いい。一年でこれがなくなる。無くなった頃に、仕込む季節が来ていることに気付く。ひどい風邪を引いた事が無いのは、このゆずのお陰かもしれない。
畑の方も、やっと片付けた。最後の地這いキュウリが1本だけなっていた。池の蓮も掘ってみた。確かに、実ってはいるがこれが大変だった。乾いた田んぼに埋まっているので、どうにも掘りようが無い。シャベルで切ってしまうのだ。やっと掘ってももげてしまうし。やはり沼状態にしておいて、手で掘るもののようだ。10センチぐらいの小さな実しか付けていない。まだ、食べていないが、どんな味がするのか楽しみだ。食べる時に少しづつ、掘る事にしよう。