野党に結集してほしい
アベ政権はそのソフト独裁の姿勢が国民に嫌悪され始めた。予算委員会では、実に丁寧なせりふ回しでおごりを反省して見せた。ところが実際の計画は何も変えない。口先のきれいごとの反省は国民を欺くソフト独裁の演技に過ぎない。1月20日まで加計学園が獣医学部の新設を申請することを知らなかったという。あり得ない嘘だ。1年以上前から知っていたとしか思えない。もし互いの立場を考慮して話し合わないというのであれば、総理大臣の間は一緒にゴルフを行くことも、ブログに写真を掲載することも控える。そして安倍総理の間は友人として獣医学部の新設を申請しないものだ。
ここで野党の結集がなければ、日本の政治は良くならない。共産党から民進党まで、あらゆる摸索をして統一を求めることが、日本の未来の為だ。蓮舫氏の戸籍を公開せよというのが、民進党の都議選敗北の責任問題から出てきた党内の意見だそうだ。これほどひどい党に期待する訳にはもう行かないだろう。民進党を解散し野党の再編成することが日本の為だろう。民進党は原発への対応では東京電力の労組が原発推進の為に、内部でごね続けている。その為に民進党の一貫性のなさが浮き上がった。民進党が国民にどれほど迷惑をかけたのか理解しているのだろうか。今やアベ政権のソフト独裁を支えているのは、民進党の存在になっている。中国のように共産党一党独裁では、国民の反感が起こる。はけ口としての民進党も一応存在するので、独裁ではないという言い訳も立つ。民進党は党利党略を捨て、我が身を捨てて日本の為に野党再編成の核にならなければならない。それは自由党が主張するオリーブの木というものらしい。「平和憲法9条を大切にすること」と、「原発を順次廃棄してゆく」という2点で集結したらいい。
政党というものは理念がなければならない。議論は自由に行う。そして決めたことには従う。ところが、最近の政党の議論は少なくとも国民には見えない。党員が党の方針に異論は唱えられない不健全な状態。民進党は議論があっても、結論がない。常に不満がくすぶっている。靖国参拝派まで存在する。この状態で支持を希望するのはおこがましい。組織的に支持しているのは、労働組合ぐらいなのだろう。そんな政党に蓮舫氏はいる必要がない。何故、戸籍を公開せよなどという、意見が出てくるのだろうか。心底悲しくなる。ネトウヨのように中国のスパイ説を主張するような時代錯誤の人間が党内にいるのだろうか。こうした輩を相手にすること自体が歪みになる。蓮舫氏を議員として評価している。だから、野田氏を幹事長にしたときには失望した。小池都知事に比べて、蓮舫氏にはイメージ作戦がない。アベ劇団のやり方から学ばなければならない。選挙で勝つためには演出という時代なのだ。
きっと野田氏登用は党内事情なのだろう。だから民進党はダメなのだ。そんなものを振り切って、蓮舫氏で新鮮なイメージを作り出さなければだめだった。早く民進党を切り上げることだ。憲法改定論の靖国参拝組と平和憲法推進派が一緒にはやって行けない。小池新党など、都民ファーストの一点張りである。意味不明である。要するに意見で動くわけではない。蓮舫劇場では、原発反対1点張りで進んだらどうだろう。そして、小泉から、細川から、小池まで取り込む。原発推進派は出てもらう。アベ一座に対抗する出し物だ。原発問題では世界の動きは変わってきている。原発の経済性が、日本では失われたのだ。災害列島には原発は不向きな方法という事が明確になりつつある。そして保管している放射性廃棄物まで事故を起こしている。廃棄物の処理に展望が生まれる訳がない。まともな企業はもう原子力には手を出さない。東芝の二の舞になる。
国民が希望を託せる受け皿としての野党を作るべきだ。その対立軸は「原発廃棄と憲法を大切にすること」だと思う。この2点で合意できるもので集まることだ。都民ファーストの意味不明ですら、選挙に勝利した。内容ではない、アベ政権のソフト独裁を不安と感じたからだ。加計学園と森友学園に対する安倍晋三という人間の接し方の中に、独裁政治の匂いを感じたのだ。このソフト独裁は拒否しなければ、自分が被害者になるとみんなが感じ始めた。それでも都議会民進党は消滅の危機だ。そこに野党というものの在り方を学ばなければならない。都民ファーストという党名にしたくらいで、内容などない。都民を、市民を大切にするなどどこの選挙でも、一つ覚えのように言われていることだ。大切にする具体的な政策こそ重要なのに、それを明らかにしなかった。イメージ戦略だけだ。都民ファーストに何か意味が有るかのように演出して見せた腕だ。都民ファーストは、結局のところ小池ファーストに過ぎない。大阪維新の現状を見ればわかる。