5月の自給作業

   

穂が出てきた大麦

5月は後半には田植えがある。今から田んぼのことで頭が一杯である。現在苗床で苗を育てているところである。まあまあ順調というところだろうが気は抜けない。畑にはトウモロコシ、かぼちゃ、サツマイモ、いんげんを作るつもりだ。家の畑は2週間前に草を刈り倒し耕してある。今回は特に肥料はいれていない。土がかなり良くなっているので大丈夫とみている。現在成長しているのが、トマト、きゅうり、ナス、大根、ピーマン、ニンジン、キャベツ、カリフラワー、小松菜、玉ねぎ、ソラマメ、そして大麦。食べているのが、アスパラ、菜花、ニラ、ウド、フキ、最近の自慢は昨年のジャガイモを保存して食べていること。一年間を通してジャガイモがあるのは好物だから、嬉しい。ジャガイモはジャガイモの会でやっているのだが、昨年も今年も10キロ植えてある。10倍の100キロになれば、月に8キロも食べれる。そんなに食べるとイギリス人になるかもしれない。イギリス人はジャガイモが主食だそうだ。

寂しい玉ねぎ

自給の暮らしはそう難しくはない。いろいろ作れば、何かが出来なくても何かができる。去年はダメだったがタマネギもその前の年は1年間保存して食べた。保存が上手にできれば、自給の食事も豊かなものだ。今年のタマネギは、タマネギの会としてみんなで作った。玉ねぎは私には荷の重い作物である。草取りのようなまじめなことができない為でないかと思っている。草取りをしないとネギ科のものはどうもダメだ。それでもみんなと一緒だとある程度は草取りもした。暖かくなってこのところ何とか伸びて来ている。3か所に作っているから、200個ぐらいは取れるだろう。今年は家の大麦がすごい出来である。一粒の種から30本くらいの分げつが取れた。畑の土が良くなったという以外にない。一年一年で気が良くなってきている感じだ。特別の肥料をやったという事はない。ソバカスを繰り返し撒くくらいだ。と言っても反当りで年間1トンぐらいである。麦が終われば、ソバカスを撒いて耕運して、大豆を撒く。大豆が終わればソバカスを撒いて麦を蒔く。

きむら麹店から頂いた舟を畑の隅に設置した。湧き水が引いてある。

稲の苗は今年は苗床にすべて直播で作っている。4月22日に播種した。26日には発芽して、今日はすでに葉が開き始めている。26日が苗取りの予定であるが、4,5葉期の苗が目標である。昨年もそうだが、立ち上がりはセルトレーに少し負けていたが、後半盛り返して田植えの時には分げつまで始まっていた。今年は苗床の土に力を入れた。やはりソバカスを繰り返して蒔いた。荒起こし、代掻きは4月15日だった。1週経過して種まき。種は2週間川に浸けて丁度良い目出しが出来た。苗床は前日水を抜いておいて、種をバラ蒔きして、その上から燻炭をかける。さらにその上からソバカスで作った土ぼかしを振るってかけた。いつもより肥料分が多いいと思う。土が匂っている。ドブのにおいがするという人も居るが、この発酵臭の微妙な感じが大切である。稲の苗はすんなり成長することが大事だと考えている。厳しく育てた方が良いという考えもあるようだが、根が最初に出会う土の状態が稲が今後どういう姿で生育するかの性格を決めるような印象を持っている。

今朝の庭の様子

ビニールトンネルの中は大体35度までのようだ。暑そうで心配になるが、このくらいの温度なら大丈夫だ。この後、どの段階でビニールをとるかであるが、3週目くらいだろうか。雀が食べ無くなればとっても大丈夫だとみている。13日あたりがビニール取り除きか。この日には田んぼ全体にソバカスを撒く予定だ。田植え2週前がソバカスまきの適期だと考えて今年は早める。いつもは田植え直後に撒くのだが、それより分げつ肥料になると考えれば、田植え直後から肥料が利いた方が良い。田植え後にソバカスはまた蒔く必要はある。これは欲草効果である。ともかくソバカス農法と言ってもいいくらいなんにでもソバカスを使っている。ソラマメも130センチくらいの高さになった。結構分げつもしたから、かなりの収穫が見込めそうだ。これは草の中に埋もれた状態だ。草取りは一度もしない。今の時期草に埋もれているものは、キャベツとカリフラワーである。何とか採れることは採れるのだが、売られているような大きなものにはならない。

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