北朝鮮危機
北朝鮮の世襲支配者の金正恩は、マレーシアでその兄を毒殺した。この冷酷な若い独裁者は核弾頭を搭載したミサイルを、保有している。現在の事態は敗戦後日本が直面した最も深刻な危険である。私はしばらく米軍基地には近づきたくない。有効な対抗手段はない。アメリカは北朝鮮が6回目の核実験をする確証が得られたら、軍事的な攻撃を実行する可能性が高い。それは、北朝鮮がアメリカ本土まで核ミサイルを撃ち込める前に、殲滅してしまいたいとか考えているからだ。現在、どちらが我慢が切れるかの限度が近づいている。金正恩は核実験をしなければ、国民から弱腰の独裁者と思われる不安を抱えている。もし北朝鮮が核実験を実行しようとして、アメリカが実験場の爆撃をした場合、どういう事になるか。北朝鮮は日本や、韓国の米軍基地をミサイル攻撃する可能性が高い。それに対して、米軍や韓国軍が反撃を行えば、窮鼠猫をの自滅的攻撃を始める可能性がある。
この事態において、アベ政権は愚かにもアメリカの北朝鮮圧迫を要請している。韓国ではどの大統領候補も、アメリカの先制攻撃を止めさせると主張している。中国も話し合い意外解決はないと主張している。日本は平和外交を掲げて、間を取り持つ努力をして、日本への攻撃を避けることが賢明である。日本だけが良い子になる。正義を掲げ、ずる賢く生き延びるとみられても構わない。経済封鎖など無駄なことになっている。政府の繰り返すかつてない強い抗議をするという言葉が余りにも空しい。北朝鮮だけではない。世界は、暴走国家の危機に見舞われている。北朝鮮が核武装し、VXガスを大量に保有しているのは、抹殺される不安からである。サリンミサイルを撃ち込む可能性も高い。狂気にも見える北朝鮮もあくまで自衛のための核保有だと主張している。この自衛のためという武器が、相手国をさらなる、軍備に進ませる。そうして互いに緊張関係を高め、先制攻撃が必要だという事になる。何故兄を殺したかと言えば、世界に自分の狂気を示したかったと思う。何をするかわからない存在としての恐怖を振りまこうとしているのだ。イスラム国と何ら変わりがない。
先日、ある人が自分は兄金正男氏に余りによく似ているもので、やっと安心できたと言っていた。その人は、今までは何となく不安を感じざる得なかったというのだ。こんな不安が北朝鮮の狙う影響力ではなかろうか。兄や叔父さえ殺してしまう人間だから、本当に核ミサイルを発射しかねないという計算である。北朝鮮が自暴自棄になり核ミサイルを発射しかねないという不安がある。追い詰めすぎることは極めて怖い。中国はさすがに味方の振りをして、攻撃されない立場を維持した。もう何十回も書いているが、日本の最大の危険は北朝鮮である。中国ではなく北朝鮮である。私がアベ政権を批判すると、なぜか北朝鮮や中国を擁護しているのではないかと、考える単純なアベ政権支持者がいる。とんでもないことだ。日本人の命を守るためには、軍事的な対抗では解決できない事態に至ったという、状況判断が必要である。
北朝鮮に対して、韓国とアメリカトランプ政権はTHAAD(高高度防衛ミサイルシステム)の韓国配備決定し、韓国防衛、同盟強化を計るとしている。アベ政権と同じ方向である。その結果中国は韓国に対して、団体観光客の訪韓の禁止、韓国製品の不買運動で対抗している。ミサイルが北朝鮮ではなく、むしろ中国に向けられていると感じてのことだ。軍事力の強化は必ず、報復を予測しなければならない。韓国の態度から学ばなければならない。中国も軍事強化を行っている。辺野古基地移設。八重山自衛隊ミサイル配備は北朝鮮からの核攻撃の危険が増す。軍事的対抗は互いに競争し最後は、ぶつかり合うものだ。どこかで暴発が起こる。それが、イスラム圏やウクライナで起きていることだろう。代理戦争化する。アメリカは北朝鮮がアメリカに核弾頭を打ち込む前に、抑え込もうという事だろう。その為には韓国や日本には、防人になってもらいたいという事だ。そんな同盟をいくら強化したところで、金正恩の狂気が収まるはずもない。こうしてミサイル基地が標的になる。