日本サッカーが負ける理由2

   

アギーレジャパンはアジアカップ準々決勝でUAEに敗れた。ザックジャパンがワールドカップで、1勝もできずに敗退した。日本のサッカーは選手は強いにも関わらず負ける。勝てそうな報道が繰り返し行われる。強いのだがたまたま負けたと強弁している。その姿は、日本の現状の社会を反映していて、興味深い所がある。現実を見ようとしない事だ。その事は、ワールドカップで勝てなかった時にも書いたが、相変わらず日本のサッカーチームは御雇外国人が監督をしている。こんな状態でチームとして強くなれるわけがない。日本人のチームを強く出来るのは、日本人のはずだ。岡田監督だったころが懐かしい。勿論監督だけではない。チームがバラバラで、選手の力が上手く発揮されていない。本田の惜しいシュートの山が象徴的。つまり、安倍さんの代わりに、アボットさんやオバマさんに総理大臣をお願いしても、上手く行く訳がない。問題があるとしても、安倍さんであると言う事が、日本の現状であり、そこから立て直す以外ない。

サッカーの事であった。何故、外国人の監督にするのかは、多分サッカー協会内部の根深い問題があるのではないか。バスケットでは、協会と言うのかリーグが2つあって世界から、正式な日本代表として認められないという事態である。サッカーはプロチームとしての大きな利権がからんでいるから、どうにもならない内部事情があると想像している。野球でもそうだが、優秀な選手は海外チームに行く。給与も良いし、自分の能力の挑戦でもある。野心的な選手であれば、当然の選択であろう。その結果、日本代表チームが短期間しか組めなくなっている。本来代表チームで練習を繰り返さなければ強いチームはできない。イチロー選手やダルビッシュ選手が全日本に今は居ないのである。東京オリンピックでは大谷選手が日本チームに居ないということになるのだろうか。ラクビーは最近強くなっているが、どうも日本チームとも思えないメンバーがいる。ナショナルチームの所属の基準が違うようだ。確かに、国単位にあまりこだわると言うのも、既におかしいのかもしれない。

サッカーには世界クラブ選手権があり、国単位のチームより強い。日本選手が海外のクラブチームの選手として参加していた。日常ではクラブ単位で、チームを組んでいて、年に何度か日本チームに招へいされ日本代表として戦う。何とも不自然なことで、ナショナルチームが強くなれるわけがない。ラクビーのように在留年数で所属するナショナルチームが変わるような制度がふさわしい状況が産まれてきているという事だろう。国家と言う物が少しづつ変わり始めている事を感じる。そうした中で、外国人監督にお願いして、ナショナルチームを作ると言う事はおかしい事ではないだろうか。監督は選手ではないとはいえ、チーム力と言う意味では、選手以上の存在だろう。本来国という単位を重視するのであれば、御雇外国人は違和感がある。そうでないのであれば、国という単位を考え直す時に来ているのかもしれない。

サッカーの事を書いていて、実は相撲好きで、相撲が気になる。白鵬が33回目の優勝を全勝でした。ほぼ全取り組みをテレビで見た。幕内力士の半分は外国人である。日本人横綱が登場する可能性は、当分ない。どうも永遠にないと言っても良いような状況だ。相撲という芸能が変わろうとしている。白鵬が後の先の相撲を完成させたいとしている。白鳳は立ち合いで鋭く攻める相撲である。立ち合いで受ける、双葉山の相撲とは違う。白鳳の立ち会いは、90%左足から前に出る。時に、右足から出る。右から出る時は受けの相撲を考えているようだ。立ち合いの強くない力士に対しては右から出る事が多い。話がまたそれた。相撲は人気が復活してきている。外国人が戦う伝統の日本の国技大相撲を、日本人が楽しんで見ている。これからの時代を、案外に暗示しているのではないだろうか。人種とか、国家とかにこだわる事が減るのは悪くはない。だからこそ、日本人という特性磨き上げ、世界で生かす方法を考えるべきだ。

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