鈴木章浩都議に現われた日本の深層

   

西伊豆 3号 西伊豆には見事な夕景の場所がある。当たり前だが伊豆半島の西側だからだ。東側より、気候的にもぐんと暖かい。ずいぶん違う空気になる。

鈴木章浩都議を自民党会派離脱程度のことで済ませていいのか。鈴木章浩都議は犯罪者の可能性が高い。これは検察が告訴すべき事件と考えるべきだ。何故、謝罪程度で済ませられるのかが問題である。日本の社会の女性に対する常識が疑われている。野次を行ったのは一人ではないと言われている。このことも早急に明らかにすべきだ。鈴木議員は早い時期から疑われていた。テレビ画面では自分はヤジをしていないと嘘をつき通していた。こんなウソツキが議員になっていること自体が、驚くべきことではないか。しかも、自分がやってしまった犯罪行為に対して、対応する能力も判断力もない。さらに白を切っている人間が自民党に居るということが明らかだ。自民党はこんな議員を許す政党なのか。右翼に甘いと言われても良いのか。何故、このようなひどいことになったかと言えば、政策選挙になっていないからだ。利権、地盤、血縁、で議員が選ばれている日本の政治風土。鈴木都議のホームページにある政策には「女性が働きやすい社会」とある。何ともしらじらしいことか。

鈴木都議の謝罪会見のとぼけた言い草には呆れかえった。まるで反省をしていない。何か、親心で娘に早く結婚してもらいたいと思っていたかのような言い逃れをしていた。以前は独身かどうかも知らなかったと、弁解していた人間のいい草である。とんでもないウソつきだ。この男はあの石原都知事の使い走りのような人間で、尖閣に泳いで渡ってしまった愚か者だ。こうした行為が、中国との軋轢を深刻化させたということなど、全く理解もできないレベルだ。緊張を高めようと行った風にも見えない。単なる目立ちたがり屋のお調子者だ。こういう低劣な人間が都議会議員では普通なのか。普通だから、会派離脱程度でお茶を濁そうというのか。こんなことだから、いつまでも従軍慰安婦問題を追及されるのだ。日本人の中にある女性蔑視の本質は何にも変わっていないとしか思えない。今回の事件を新たな出発点に変えるぐらいの気概が必要だ。

東京オリンピックを行う、東京都の議会がこんなに低劣であるということを世界に示した恥ずべき事件だ。こんな都議を選んでいる日本が笑われているのだ。これがオリンピック決定前なら、東京には指名はなかったはずだ。それくらい世界は、女性蔑視的発言に対して敏感である。こうやって日本という国を辱めた責任を会派離脱ぐらいで済まそうということが、とんでもない間違いだ。第一自民党はこんな人間を会派離脱では終われないだろう。当然除名するはずだ。それでも議員辞職しないのなら、都議会は至急査問委員会を開催して、議員辞職を勧告すべきだ。それくらいの処置をしなければ、日本という国のいい加減さを世界にさらしただけで終わってしまう。せめて、処理の仕方で、まだ日本に良識があることを世界に示し、議会全体が襟を正す姿勢を見せる必要がある。

大磯町議会は女性議員の方が多いいそうだ。そこで自治会長に女性がいるのかを調べたら、一人もいないということだ。自治会長の半分が女性になる社会が待たれる。議員のレベルを確かめる方法がある。毎日の日誌を義務付けることだ。公人として報酬をもらっているのだから、その程度のことは義務ずけるべきだ。議会事務局はそれを公開する。こうしておけば、その議員の毎日が確認できる。本来なら、尖閣諸島に上陸したことも犯罪であった。あれを見逃したことが良くなかった。ボス的気分でいい気になっていたのだ。尖閣に上陸したことを自慢にするような人間の本質的な弱さというものをさらけ出している。日本の右翼はこんなレベルなのだろう。潔くない右翼という姿は、実に現代日本の右翼だ。ヘイトスピーチをやる心理と同じだ。人間としての品性が低いのだ。自分が目立てばそれでいいという、単純な自己顕示欲人間なのではないか。議員というものはそういう人種が実に多い。これが日本の政治を悪くしている最大の原因である。自己顕示欲のお化け化した人間が議員になる。

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