じゃがいもの植え付け

   

北海道の湖 10号 林の向こうに、湖が見えるところに興味を持った。手前の樹木が、線に成って、奥の風景を遮っている。その兼ね合いがどういうことになるのかと思って描いた。

じゃがいもは毎年必ず作る作物である。3月16日にも秋に植えたじゃがいもを掘り出して食べているから、ほぼ一年中自給で食べることが出来る。一昨年あたりから、収量がとても増えてきたので、狭い面積でも自給分は十分にできる。中段の雛の鶏舎の前にある、15㎡ほどの畑にだけ作っている。10年も春も秋も連作をしているが、特に問題は起きていない。じゃがいもはどんな土地でもできるものなのだろう。アイルランドの冷涼で石ころだらけの土でも作られている。しかし、土地が出来ていないと、収量は少ないものだ。種イモから思えば、4,5倍にしかならなかった。そんな作物だと思って長年、20キロの種イモで100キロを収穫するという、効率の悪い感じで作ってきた。しかし上手く作れば、20倍にはなるということを一度経験して、少し耕作法を変えた。10キロの種イモが200キロに成るのが普通のことだと農家の方から聞いた。今年は種イモは9キロである。100キロが目標である。

種イモは買ってきた男爵である。家にあるのは結局食べてしまい。毎年買ってくる。結局、それの方が良く出来る気がしている。ウイルスの感染があるのかもしれない。3月10日ごろ、種イモを準備する。芽の出具合を見て芽と根の出る所があるように切る。浴光育芽をする。切ったものは直射光の当たる、暖かい窓辺に乾くまで置いておく。しっかりした芽を一つだけ残し、あとの芽は取ってしまう。一つの重さは、40グラムから80グラム。いもは切り口がしっかりと乾き、腐敗しにくくなる。小さいものは丸いままで植える。灰をまぶすというようなことはしない。畑には十分堆肥を入れる。他他の土にすることが重要になる。冬の間に完熟堆肥をたっぷりと入れて十分に耕す。ジャガイモを植える直前にもう一度耕す。直前にやれば雑草対策に成る。よほどのことがなければ、草取りはしないで済む。40から50センチ置きに溝を掘り、溝底に植えてゆく。後で土寄せが楽な為と、霜の害が幾らか防げる。足の大きさに併せ、かかとに一つ、つま先に一つという感じで、足の前後に植えてゆく。深さは4センチくらい地中に植えるようにする。丁寧にやるなら植えた後しっかりと押さえる。

3月半ばが植えこみ時期である。桜が咲く頃にじゃがいもの芽が出るようにする。早く植えて、霜にあたらなれば収量は上がるが、早ければ霜でやられる確率が高くなる。畑で芽が出てからは、芽欠きはやらなくても良い。小さい芋になるといわれるが、良い土ならその恐れも少ない。芽がそこそこの大きさに成った時、(3,4週間後)土寄せは必ず必要。出来るだけ株もとに土を寄せて置く。畝の上にじゃがいもがあるように見える。特にその後は収穫まで、やることがない。収穫は葉が黄色く枯れたなら収穫。私の場合畑にそのままに置き、食べる必要な時に掘りだす場合もある。表面ががさついてくるが、食べることに支障はない。掘りだして冷蔵保管が出来るならば掘り出したい。その辺に置いておくくらいなら、畑でそのままの方が、痛みも少ないようだ。味は男爵が好きだ。色々のジャガイモを作ってみたのだが、結局は男爵いもが一番のこのみだ。

秋ジャガには、出島を作ってきたが、今年は少し違うものをやるのも良いかと思っている。畑は水はけが良いことが一番の条件。堆肥を沢山使っても、水はけが良い土壌に成ればよいじゃがいもが出来る。秋ジャガは春ジャガが沢山出来た年は作らない。秋ジャガの方が美味しいという人もいるが、大して変わらないと思っている。男爵好きだからかもしれない。秋ジャガは収量が少ないが手間は春よりさらに楽だ。十分に堆肥を入れて、すき込み、7月に春ジャガを畑から取り除いたなら、すぐに堆肥を入れてすき込んで9月初めの植え付けの準備をしておく。やはり植え付け寸前に耕して植え付けを行う。いつ連作でダメになるのかと思いながら、もう10年に成るが、作らないかった年もあることはあるが、大体の年作ってきたが、大丈夫のようだ。良く連作の障害の話があるが、経験したことがない。じゃがいもは自給する手間がとても少ない。全部で4時間あれば出来る作物だ。

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