小田原市議会選の結果
不思議であるが、やはり市民は見ているところは見ているという結果である。現職19人、新人9人が当選。現職では檜山智子氏が落選。新人が多くなり、世代交代が進んだ。民主党の新人も落選。現職唯一の民主党の俵孝太郎氏も得票数を減らしている。女性は6人になった。アンケートに答えない新人議員のなかでは、2名当選した。神奈川ネットを離脱して、3選目を目指した檜山氏の落選の現実は、少々薬が効きすぎた。市民運動と市会議員の関係を分析しなくてはならない。私は檜山さんの3選を目指す行動を批判して、今まで共同することが多かった、ネットとの関係を断った。選挙が終わるまで、そのことは他に発言は一言もしなかった。檜山氏と共に行動したことがある。ピースカフェあしがらは一緒に運動した。前回は後援会長までやった佐々木さんと発言しない約束したからである。佐々木さんは今回当選した。正確に覚えてはいないがだいぶ票は減らしているのではないか。
市民運動から出る議員は2期までとした、神奈川ネットワーク運動の考え方は、正しい。市民運動は交代して行かなければならない。当然のことだが、議員を出す前提としての、市民運動があるはずなのだ。その市民運動を地域社会の中で定着発展させるために、議員を出してゆく。議員を出すほどの市民運動が地域社会に存在するのであれば、その運動を担う人たちは、交代して行かなければならない。農の会では代表は2年交代で運営されている。それが出来なくなれば、終わりに成るのが市民運動である。ところが、議員というものには魔力がある。一旦その地位を確保すると、交代を拒否したくなる心理が働く。分からないでもない。2期の間に継続的にやってきた仕事を、断絶したくない。運動の見え始めた可能性を、何とか盛り上げなくてはならない。つないでゆきたい。それには、もう一期やりたい。こう思うかもしれない。
檜山氏は神奈川ネットの共同代表であった。ネット離脱時に問題点を繰り返し主張していた。神奈川ネットの改革にどれだけ努力したのだろうか。2期の間に小田原の市民運動をどれだけ育てることが出来ただろうか。その結果は、今回の落選に現われている。そう考えるしかない。ネット離脱は、次の選挙に出るためとしか見えなかった。もし新しい政治グループが必要と考えるなら、次の選挙に出るべきでないと申し上げた。その時の解答が、今は出るかどうか分からない。それはごまかしの発言にしか聞こえなかった。そのとおりに、新しい政治グループはさしたる政治活動もないまま、檜山氏は3選目に出馬した。それでも、落選とは関係なく政治グループはまだあるのだから、政治活動をしたかったのであれば、これからその活動の下支えをしたらいいのではないだろうか。
民主党新人の落選も今回の選挙の、厳正な結果に見える。民主党を支持した檜山氏の政治行動も同じではないか。民主党への失望感が市民の中に渦巻いている。もしこの地域の衆議院議員の神山氏がこの状況を、認識するのであれば今こそ、大震災に対する、自らの対応の政策を打ち出し、広く市民に伝えてほしいものである。佐々木さんは今季限りの議員活動という前提で活動してもらいたい。もしそう宣言したうえで政治活動を行うのであれば、協力もできる。そして次の議員を育てることである。もしそうした姿勢が表れるのであれば、政治活動が広がって行く。あの議員の行動は、選挙目当てだと見られている限り、肝心の政治活動に本気で加わる市民が現れにくい。最後に当選した新人の中で、井上まさひこ氏の媚びない姿勢、政策で挑んだ姿勢。この点を評価し今後の活動に注目したい。
昨日の自給作業:麹作り4時間 累計時間:23時間