水彩人展 好評開催中かな

   

水彩人展は、グループ展としては、多くの人に見てもらっている方の展覧会だと思う。1000人の人が来てくれる。やはり絵の展覧会は、銀座でやるのがいい。他でいい展覧会が行われていても、余程のことが無いと、見に行くことは出来ないものだ。来年から、都美術館に移ることになるが、どんなことになるのだろう。

今回も多くの人と出会うことが出来、嬉しかった。やはり、絵を見ていただき、どんな印象だったか、聞かせてもらえるのは、ありがたいことだ。出来る限り会場に行きたいと思いながら、折角来ていただきながら、お会いできない人もいて、申し訳なく、残念な事も多いい。

一人、一人の絵の批評を書く事になっている。互いにどんな風に見ているかを、書き留めておこうという事になっている。これを非常に嫌がる人もいるし、楽しみにしていて、書いている人もいる。他の人の絵を、文章化することが、各々の絵に対する、考え方を深める為に、いいやり方だと思っている。しかし、こうしたやり方が、水彩人の独特なことで、他の団体でもグループでも、必ず全員の批評を行い、合評が決められているような所は無い。

こんなやり方は内部でも常に批判があるのだが、少し無理をしながら続けてきた。良かったのかどうかは、各自の絵に結果が出ている。自分の絵を思うと、8年間は大切な変化があったと思う。絵を描くということが、どんな事なのか、自分の暮らしに少しずつ近づいてきた。その過程で、絵の事ばかり考えている仲間と、徹底して話し合うことが出来たことは、貴重なことだったと思っている。

水彩人の他からの評価はそれなりに上がっているのだから、他の人達にも、良かったたのだと確信している。しかし、やめていった人も、4人いて、その人にこうしたやり方が合わなかったのかもしれない。だから、水彩人は怖いという、話も聞こえてくる。この時代に、向き合い、絵を描いて行くということが、どれぐらい大変なのかを考えると、少々厳しいものになるのは、仕方が無いところだろう。

仲間はいつも募集している。門戸は開かれていて、毎回2,3名の応募がある。招待もこの所、2,3人行っている。水彩という枠はあるのだが、自分の絵を見つめる為には、こんなにいい会は無いと思うので、是非感心のある人は加わってください。

小野さんと川村さんの水彩技法研究会も、ほぼ定員が埋まった。この研究会も新しい試みで、技法を絵作りとして、伝えることは、危険だという意見がある。確かに絵を描く要領を考えることは、本当に良くない事だ。そんなことをやろうとは全く考えていない。小野さん、川村さんが、どんな発想、展開で、絵を描くのかを、解明したいと思っている。水彩の絵の描き方などを、講習しようというのではない。

静物をどのように置くのか。何故そう置くのか、何処から書き始めるのか。紙は何故それを選んだのか。鉛筆は使うのか。何故辺りをつけるのか。全てが、その作家の絵画に結びついている。それをとことん掘り起こそうというのが、今回の試みだ。小野さん、川村さんとはけんかになるかもしれない。それぐらいやって見たいと思っている。

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