指定管理者制度 

   

小田原市でも、指定管理者制度が進められている。私がよく使うところでは、市民活動サポートセンターは現在、市民活動を支える会という、NPO法人の管理に変わっているようだ。と言っても気付く事は無いのは、相変わらず、市の職員がいるし、実際のところはよく私には見えてこない。

この制度は、民で出来ることは民で、という流れの中で行われている。梅花園やありんこホームのような障害者施設が、色々利用者の不安が言われる中、徐々に民間管理に変わっている。と言っても、実際には政府の考えているような、公募して、管理者を集めるようなことは、行われる事は無い。又、行われたとしても、形式だけということに成っている。

いこいの森というキャンプ場は、現在、小田原市森林組合の管理になっている。これは公募したわけではなく、内部で相談して決めたものだ。あの中にある、木工の体験作業所は、市の施設の中で、利用度が低い方から二番目に挙がっていた。一番は明星山の上の方にある。塔ノ峰青少年の家だった。

こうした利用度の低い施設を、管理を民間に委託する場合、どんな方法で、管理者探しを、市は進めているのだろう。従来、いこいの森が出来る経緯が、森林組合との関係が深く、森林組合が管理することが、適切に思われるかもしれない。しかし、この制度が本来、民で出来る事は民での、背景にある考え方は、経費の削減と、より良い管理が行われる為だろう。官は民の2倍の費用がかかるのだ。

いい例が、ヒルトン小田原リゾート&スパだ。これは小田原市のものだが、小田原市にはその経営能力は無い。これは指定管理者ではないが、民間委託された結果、内容は知らないが、それなりに経営されているようだ。それで、小田原市には家賃が入っている。
いこいの森の地代を、あるいは施設の利用料を、いくらかでも森林組合は小田原市に、払うのだろうか。この辺は公表されていないので、良く分からない。今までも、管理人として地域の人が雇用されていたので、そうした人件費ぐらいは、森林組合で持つようになったのだろうか。今度聞いて見なければ。

しかし、ここが難しい。小田原市のように民主的な運営に不慣れな組織は、最近、市民の当然の要求に、耐え切れなくなっている。市役所は、暗い。可哀想な位、雰囲気が悪い。4月から始まった勤務評定制度も、悪くしていると思う。加えて、民主的な運営に不慣れなのだ。事を内内で進めて結論だけ、市民に提示すれば良い。と考えてやってきた。市民とともに検討するなど、土台考えたこともなかったはずだ。せいぜい、議会の方だけ見ていればよかった。

所が、今は市が出す計画に次々にけちがつく。おかしな計画には、当然、市民の猛反対が起こる。その繰り返しの中、勤務評定のほうも気になる、市の職員は失敗を恐れ、意欲を失った。言われない事は出来るだけしない事にした人が多い。

しかし、市の職員にも優秀な人、意欲的な人が沢山いるのを知っている。仕事を越えて、農の会は助けてもらってきた。農地の貸借は、民民でも大変デリケートだ。それを市の職員が、間に入り行ってくれた。厭な思いや、我々の気付かない心労も多かったと思う。仕事だと割り切れば出来ないことだったと思う。

いずれにしても、施設管理者制度は、市民の監視があって機能する制度だろう。
市民はこれからは市の仕事のすばらしさを検証する活動もしなければ、いけないのだろう。

 - Peace Cafe