うちわのようなもの
江の浦からの富士 中盤全紙 江の浦中学校の裏あたり。こんな景色のなかで勉強している子供たちもいる。
久しぶりに国家答弁が面白かった。町内会の夏祭りに松島法務大臣が配った、「うちわのようなものに見えるかもしれませんが。これは政治活動報告なのであって、たまたまうちわの形状をしている。」うちわにも見えるが、うちわではないということだ。確かにうちわにしてはずいぶんちゃちなものだ。ビラだとすぐ捨てられるので、うちわのようなものを配るというアイデアなのであろう。しかし、こんな標語が書かれた、うちわの様なもので報告できる政治活動とは、どれほどのものだろう。国会でまじめに議論されるのだから、馬鹿馬鹿しくて面白い。「うちわといえば、うちわのようで、はては南京玉すだれ。」公職選挙法がくだらないのだ。こんなバカげた法律は全面改訂すべきだ。議員というのは、年がら年中選挙に明け暮らしている。可哀そうなものだ。政策の研究どころではない。そんな暇があったら、夏祭りに行って、名前入りのうちわの様なものを配った方がましだ。その点、蓮芳議員は有名なタレト議員だからその心配はないのだろう。
国会の茶番劇にしては良く出来ていた。ニュースで割愛された映像ではあのおかしさは伝わらない。こんな質問をしなければならない方もつらいだろうが、こんな質問を受ける、法務大臣も辛い。悪法も法なりとは良く行ったもので、これはアウトである。アウトと言っても大した罪ではないだろう。この機会に法務大臣として、公職選挙法を全面見直しをした方がいい。法務大臣の脱法行為はさすがに良くない。こんなくだらないことで、TPPが軽んじられたら困る。西川農水大臣はお米をアメリカで販売するから大丈夫と主張している。これも茶番劇の様な話だが、この人は本気らしい。どうやって実現するのかを是非国会で質問してもらいたい。私にはどうやるのか全く見当もつかないのだ。農水大臣が主張するのだから、それなりの理由はあるのだろう。なにしろTPP交渉を担当していた人だ。アメリカの状況も詳しいのだろう。まさか、TPP実現のために、でたらめを発言しているのではないだろう。しかし、どうも怪しい。日本の余ったお米をアメリカが買ってくれるのなら話は早いのだが。やっぱり茶番劇の2幕か。
集団的自衛権はどうなったのか。イスラム国への空爆要請に対して、日本政府はどう対応するのか。この事態に対する日本政府は憲法に定められた、国際紛争の解決に向けた、平和的手段とは何か。あるのか、ないのか。こういうことを国会では議論してもらいたい。消費税と、財政赤字はどうなるのか。消費税はどのような効果があったのか。この検証はされているのか。福祉予算に充てると言うことだったが、どう当てたのか、詳しく議論してもらいたい。この再10%にするかしないの以前に、先ずこの政策の効果の検証だろう。今まででいくら税収があって、年度ではどのくらいに成って、何に使ったのか。使うのか。この説明が先だ。うちわのようなものどころでない、深刻な日本の未来が、危うく山積みになっている。TPPはどうなったのだろう。日本の食料自給はどうするのか。第3の矢はあったのかなかったのか。菅官房長官はあったと説明していた、それならどういう結果なのか。国会で議論すべき内容は限りなくある。
今度は「ねんごろだったんだろう。」という民主党議員の発言がセクハラヤジとされた。在特会の人とねんごろというヤジが、何故セクハラなのかが不思議だ。山谷氏が女性大臣だからか。菅官房長官が、ねんごろだったという言い方がひどいと言うが、もし、在特会と検察を支持する人がつるんでいたのでは、最悪だ。在特会の人と写真をとるのは政治家としていかがなものか。政治家として脇が甘い。TBSラジオ番組の質問に対して「在特会については在日韓国人・朝鮮人問題を広く一般に提起し、彼らに付与されている『特別永住資格』の廃止を主張するなど、『在日特権』をなくすことを目的として活動している組織と承知している」と述べている。警察のトップがこんな程度の認識でいていいのだろうか。世界からヘイトスピーチの批判が出ている組織だ。どうもこっちが第2幕の様だ。第2幕を始めてしまい、一幕の記憶を忘れさせるということに成る。女性大臣の登用もなかなか困難なようだ。