じたばた騒いでいない
太田大臣が三笠フーズの汚染米流通について、信じがたい発言をしている。「じたばたしていない」政治家は言葉で伝えなければ成らない。その言葉がひどすぎないか。「汚染米を食べても安全である。」こうも発言をしている。何というお粗末な事か。農水省はこの事件に責任を感じていない。食品会社に工業用資材を販売していた事が、そもそも間違いなのだ。農水省は悪いのは三笠フーズであって、自分たちは丸で被害者であるかのごとく、他に責任転嫁して平然としている。まさに「じたばた騒いでいない」農水省の食品検査に対しては、再三問題があるとされてきている。度重なる食品偽装のたびに、改善を誓ったのは何処へ行った。内部告発があっても見逃す。100回に近い検査をしていながら、その検査がことごとく騙される。だます方だけが悪いと言い切れない。国民としては、食品の安全について、農水省に監督責任を委託している。食べさせられた人にしてみれば、監督できなかった農水も同罪なのだ。
汚染米の広がり方にも驚愕した。安いお米の流通の実態だ。焼酎やせんべいなどの製造業には回る可能性は想像した。ところが、老人介護施設。医療機関。保育園。学校給食まであるらしい。こうした施設が、本当に切り詰めなければならなくなって居る実態が、推測される。弱い所に矛盾が集中する。恐い実態が広がっていることが感じられる。利益の為には、何でもできると言う神経が、本当に怖ろしい。中国の餃子メタミドホスが特別ではない。経済だけが価値基準の社会。幾ら罰則を強化しても、金のために、破ってはいけない、善悪のけじめを失う。食べ物は自己責任。いつも主張してきた。しかし、ここまで来ると凶悪犯罪で、日付の改ざんとか、産地の偽装とか、そんなレベルの事ではない。
では日本国内の汚染米、カドミウム含有の米は流通していないのか。心配になる。田んぼにカドミウムが蓄積したのは、長年の鉱山開発の結果が大半とされる。米のカドミウム濃度の安全基準は「1ppm未満」で、基準を超えるカドミームが検 出された「汚染米」は自治体が買い上げて焼却する。土壌の改善も施される場合もある。0・4ppmの「準汚染米 」平成16年度以降は、国の補助の下に(社)全国米麦改良協会を実施主体として、発生したカドミウム米を買上げ、非食用への処理を行う。10年産米 1,384 トン18年産米 1,201 トン。例えば、0.4%カドミウム汚染の米と、メタミドホス汚染米とを半々混ぜてしまえば、両方の基準をクリアーすると言うことになる。
大田農水大臣の危機意識のなさ、農水省の責任意識の欠落。汚染米を食べた所で何の問題もないと、言うのが本音と思われる。「消費者がやかましいから」と言う発言もあった。燃やしている事にして、混ぜて基準値以下にして、流通させた方が、もったいなくない等と考えていやしないか。こんな事態になっているにもかかわらず、福田首相の姿は見えない。担当大臣が無能な場合、首相が取って代わって、この重大事件に対応すべきだ。所が、嫌に成って責任を降りてしまって現れない。国民にはどうでも良い、自民党のクラス委員選挙のようなものにうつつを抜かしていて、政治の責任はどうなっているのだろうか。この空白時を何とか回そうとしているのは、いつも問題とされる、天下り官僚だろう。これほどのひどい政治状況は記憶にない。
昨日の自給作業:畑の準備1時間 累計時間:17時間