憲法改定で軍国主義国家に

自民党がついに3分の2の議席を確保した。憲法改定が党の方針である。高市首相がやりたい、国を2分する政策とは「防衛予算の増強」「憲法改正」「国家情報局設置」の3つである。それがやりたくて、国会議員をやってきたのだから、必ず発議するはずである。
日本人にはがっかりである。高市氏は台湾有事発言で、中国を仮想敵国として、仕立て上げた。中国の圧力に日本国民がおびえて、あるいはいきり立って、高市政権に団結を示そうとした結果の選択である。まるでキューピー人形だった。押されてきゅー、ピーと鳴いた日本人。
憲法改正の発議が出来る数を自民党は確保した。生まれて初めての大変なことが起きた。日本の存立危機事態である。日本人の意思決定が、安易な誘導に従ったことには、心底がっくりである。民主主義国家である以上、認めるほかない。認めた上で、私の気持ちをどうするかを考えるしかない。
かなり不味いことになりそうだとは思っていたが、ついにこんな時代に突入した、と言うことかもしれない。高市中国脅威論にまんまとして、やられた。まさか民主主義国家のはずの国民がここまで単純に反応するとは驚きである。これがインターネット時代の世論の動きと言うことかも知れない。
外に脅威を作り、国内を団結させるのは、常套手段ではあるが、中国脅威論は余りに単純すぎないか。日本はアジアの一国である。アメリカを敵とした大東亜共栄圏の方がまだ理解できる。何故あのトランプにすがりつこうというのか。どうせ利用されるだけだろう。
自民党支持の理由がよく分からない。企業献金禁止も、財政健全化も、統一教会との腐れ縁も。どこかに飛んでしまった。訳の分からない世の中を生きて行かなければならない。中国人は優秀な人たちだ。中国によく行っていた2000年前後、日本人よりも優秀だから、近いうちに日本は追い抜かれるだろうとは思っていた。
中国がアメリカ以上の経済大国になる。日本は今のうちに中国と仲良くすべきだと考えて居た。アメリカとは距離を置いて、中国と接近して行くべきだ。アジアの塊を作り出さなければ成らないと考えてきた。予想通り、中国は急激な成長をした。所が日本はあの頃から停滞に入っていった。
アメリカは一国主義に変わり、日本は捨て駒利用されることになった。所が何故か、アベ政権、高市政権は捨て駒になろうとしている。こう考えている自分の気持ちが、少数派の感じ方なのだろうか。アメリカが日本を見捨てないとでも、日本人は考えて居るのだろうか。アメリカの手助けになる間だけ利用する。
アメリカは日本の利用の仕方だけを考えて居ることは確かだ。そのアメリカにすがりつくことは、アメリカに良いように、鴨にされると言うことになるだろう。なぜ、中国よりもアメリカの方が安心できるというのか、牛木な感覚である。トランプのおかしな行動こそ、アメリカファーストである。
トランプは世界のことなど考えてはいない。そのように公言している。にもかかわらず高市政権はアメリカオンリーである。アメリカさえ良ければ良いとなれば、日本の利用の仕方だけが問題になるに違いない。日本はその方が中国にやられるよりはマシと言うことなのか。
カナダの次に52番目の州に入れて貰う選択ぐらいしか、道は残っていない。入れてはくれないだろう。このまま鬼畜中ロと言うことになるのだろうか。習近平独裁政治が悪いと言うことは確かにあるが、トランプ政権も排他的な独裁政権だろう。これからさらに厳しい時代に入ることだけは間違いない。
日本では中国崩壊論が盛んに言われている間に、中国のGNPは日本の4倍から5倍にもなっている。明日にでも中国経済は壊れると、20年前も自民党には主張する人がいた。今でも言う人が多いが、そんなことはあり得ない。中国に問題があるのは確かだが、それは日本の30年の停滞から見れば、はるかにマシな状況だ。
そもそも日本には中国と戦争するような力はない。もし、戦争できるような軍国主義を目指せば、アメリカと無謀な戦争をした時代に戻ることになる。果たして、日本人はその覚悟で、高市政権を選択したのだろうか。そこまで考えない限り、中国との軍事対立を高めることは愚かな選択になる。
中国が日本を追い越し、偉そうに日本を見下している。これは確かにそういう状況なのかもしれない。経済力が日本の5倍もある大国なのだ。小さな日本が生意気なことを言うな。たしかに中国は大国意識の国である。日本人は、脱亜入欧思想で自分たちだけがアジア人を脱したと思い違いをして、黄色人種であることを忘れている。
日本人はれっきとした東アジアの東洋人である。中国にしてみれば、中国大陸に隣接する、小さな島国に見えるのだろう。中華思想の国中国にしてみれば、小生意気な小国にしてやられた戦争は,耐えがたい屈辱なのだ。1000万人が戦死したという恨みも当然深い。
中国もアメリカに追い詰められている。しかし、中国人は優秀だから、十分準備をしていた。むしろ現状ではアメリカを押し返している。中国を中心にした経済圏を作ろうとしている。日本も加えて貰えば良いはずである。しかし、自民党はアメリカとべったりだから、中国経済は破綻するとデマを流している。
トランプは経済には鋭い感覚があるから、中国と和解しようとしている。中国との妥協線を見つけようとしている。つまり日本の立ち位置は,宙ぶらりんに置き去りになりかねない。日本経済がアメリカにのめり込みすぎている分、経済もさらに危ういことになりそうだ。
しかし、こうした予測は少数派の考えなのだろう。考えが変わるわけではないが、ひどい時代の中で、どのように生きて行くべきなのだろうか。政治のことは忘れた方が良いのか。どうにもいたたまれない。平和憲法だけは何としても守らなければならない。
最終的には憲法改正の国民投票が行われる。たぶん、耳に良い案と抱き合わせにされて9条改定は出そうとするだろう。中国との敵対関係はさらに強めるはずだ。盧溝橋ではないが、何か事件を誘発させて、国民をさらに反中国の気運にさせるはずだ。
問題は経済にある。高市責任ある積極財政は、財政の悪化を招き、円安インフレを起こす。国民生活が良くなるような、生産性の向上は起るとはとうてい思えない。物価高の中、貧困層が追い詰められて行く。そして、社会の気運は反中国が高まる道筋が予想される。
中国のレアーアース禁輸が日本を壊していると主張されるだろう。中国が悪いから、日本経済も低迷しているとなる。日本人の視野が狭まり、中国に対抗できる軍隊を作らなければ、日本はこのまま中国にやられると考える高市政権の主張。そして憲法改定の発議が成される。見たくない悪夢が待っていそうだ。
日本人は日本列島に平穏無事に暮らして行ければ,それで良いはず。もう一度日本らしい文化国家を目指す。日本が世界に誇れるものは、芸術文化だと思う。絵画においても、かつては世界でも傑出したものを作り出してきた。平和な国柄を大切にして、身の丈に合わせた文化国家を目指す。
日本の芸術文化が優れたものになった原因は、日本列島という厳しい自然条件にある。災害列島と言われるような機微さを生き抜いてきた原点に戻るほかない。日本列島で食糧自給が出来る国作りに戻るべきだ。外国を絶対に攻撃できない国を目指すべきだ。それが日本の安全保障になる。