台湾のWHO参加を日本政府は推進してください。

   


 この海のすぐ向こうには台湾があるはずだ。西表島があり、与那国島があり、台湾がある。早く台湾に行ける日が来るといい。与那国の方に台湾は見たことがありますかと聞いてみた。高い山を見たよと言われていた。台湾は2つに見えるので、2つの島かと思っていたとも言われた。

 台湾は日本に一番近い国である。沖縄とは歴史的にも交流が深い。与那国の人には、石垣島よりも交流のある場所だったのだ。又そういう時代が来るといいと思っている。石垣から1時間もかからない台湾。台湾を歩く。美味しいものを食べる。又必ず行きたいものだ。

 台湾は国連に国として認められていない。WHOへの参加が認められていない。WHOのエチオピア出身のテロドス事務局長が中国と結託しているからである。武漢でのコロナウイルスの発生をいち早く把握したのは台湾である。そしてWHOに報告をした。ところが握りつぶされた。こんなWHOの動きは犯罪的なものだ。中国のいいなりに動いただけだ。自分で判断することができない。世界保健機構の名前にも値しない。

 トランプ大統領はWHOに対して、書簡を送り中国に従属的姿勢を改めないのであれば、アメリカはWHOを脱退するとしている。めずらしく正しい発言である。いまのWHOは感染症を世界に広げた責任がある。明らかに非常事態宣言の出し方が遅い。その反省もなく、マスクは無駄だなどとデマを流した。

 ウイルスには政治性もなければ、国境もない。あらゆるところが関係してくる。台湾を国連が国として認めないとしても、ウイルスには関係のないことだ。世界中が協力して防がなくてはならないのは当たり前のことだ。一切のことを別にして、WHOは台湾のオブザーバー参加を認めなければならない。

 WHOその後も次々に中国擁護の姿勢を打ち出し、世界にコロナウイルスの拡散させる一翼を担った。余りにひどい姿である。トランプアメリカ大統領のWHO批判は間違っていない。世界が台湾の最初の指摘を重要視して、台湾と同じような対応を行っていれば、中国だけの感染で収まった可能性がある。中国は武漢封鎖した時点で、即座に中国から人が出ることを禁止すべきだった。WHOはそれを中国に要請すべきだった。

 SARSと同じように沈静化して消え去ってくれたかもしれない。初期対応がどれほど重要なものかを今回のコロナウイルスはよく示している。WHOが世界への蔓延の一翼を担ってしまったのだ。非常事態宣言を、出し渋っていたたテロドス事務局長の大きな誤りだ。中国を擁護したいという気持ちが判断を誤らせたのだ。科学的に見れば想としか思えない。

 感染症が繰り返されるこれからの世界ではWHOの正確で迅速な判断と信頼性は極めて重要である。ここに台湾を入れないという意味は全くない。感染症に政治を持ち込むことは無意味である以上に危険なことだ。

 残念ながら日本政府はもう一つ態度が不鮮明である。テロドス氏と同じで中国政府に対する配慮なのだろうが、何をためらっているのか。WHO総会の席で堂々と台湾参加を表明すべきだ。あくまでウイルスに関する正しい科学性のある態度を主張すればいいだけのことだ。これは政治ではない。

 台湾はすばらしい国である。世界をすこしは旅行したが、台湾が世界一良い国だと感じた。何度でも行ってみたい国だ。人間の感触がすばらしいのだ。日本という国に好感を抱いてくれる隣国である。日本が台湾を支持しないでどうするのだ。

 今こそ日本は台湾の国連加盟まで主張すべきだ。アベ政権は経済重視で中国政府にしがみつこうとしているのだろうが、そんな態度は恥ずかしいことだ。どちらが正しい行動をとっているかを日本国として判断するべきだ。外交には損得ではなく、国家としての姿勢というものが必要だ。腹の中では仮想敵国として中国を考えて、石垣島にミサイル基地を建設している。しかし、表だっては中国に揉み手ですり寄っている。
 こうした恥ずかしい正義のない姿は国家としての品格が疑われる。中国との平和条約のために、台湾を裏切ったのだ。日本の保守勢力であるアベ政権が何故台湾を支持できないのか。信じがたい思いである。日本にどこか残っている上から目線がそうさせているのではないか。

 こんごウイルステロが起きた場合、どうすればいいのだろうか。世界経済が危うくなる中で、これから経済戦争が激化する可能性がある。ウイルステロがないとは言えないと思う。人間ウイルステロが送り込まれる可能性がある。世界中に猜疑心が広がり、混乱が起こり防疫体制が崩れてしまう可能性がある。いち早くWHOが正しい判断を下すことはますます重要になる。

 こうした状況下何故、台湾という地域が排除されなければならないのか。台湾は中国に敵対しているわけではない。ひとつの地域としての自立性を要求しているだけなのだ。香港を見れば台湾の未来への不安がよく分かる。中国本土での自由の要求を抑えるために、香港の自由を抑え込もうとしているのだ。

 こうした中国の姿勢を見せつけられれば、台湾が中国から距離を置きたいというのは当然のことになる。中国という国家資本主義体制が歪んでいるのだ。私は中国という文化は大好きである。大いに学ばせて貰っている。中国の歴史的な絵画を勉強した。すばらしい歴史の国だ。日本の文化を育ててくれたありがたい国だ。

 それでも今の中国の排他的な、中華思想は違うと思う。一体一路というのであれば、他を認めなければならない。今の中国の独善的な考え方は帝国主義のようなものだ。歴史的に中国は確かに中国を一番の国だと考えてきた。しかし、周辺国が朝貢すればよしとしていた。

 中国も台湾を台湾として認めていた歴史がある。なにも同じ国でなくとも、関係を良くした方が互いのためである。中国政府は中国国内に香港問題が波及することを恐れているのだろう。台湾の自由を中国国民がうらやんでいるから怖いのだ。

 日本政府は堂々と台湾支持を表明すべきだ。WHO加盟はその第一歩だ。


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