自粛解除は緩んでもいいと言うことだ。
「あちこちで気の緩みが見られる」西村再生担当大臣の発言である。無神経発言に怒りを感じた。若い人達が1ヶ月以上緩まず我慢してきたのだ。自粛解除でだらーっと緩むのは当たり前だ。いつまで緩らまないで暮らすなど耐えがたい国だ。人間というものを知らない政治家にはあきれる。もし緩むのがまずいなら、自粛解除など言うな。人間が分からない政治家などいらない。
さすがのアベ政権は検察庁人事法案は先送りしたが、黒川検事の定年延長は撤回しない。これさえ押し通せば当面かまわないのだ。黒川氏に対する見返りの人事を、なんとしても行うと言うことを見せることが優先課題なのだ。どうしようもないアベ政権だ。
政府は緩むな緩むなと、まるで延びたパンツのゴムの呪文ようだ。とんでもない話だ。人間は緩んでいいのだ。むしろ、緩まなければ緊張も出来ないのだ。伸びっぱなしではパンツのゴムは切れてしまう。自粛解除した以上、大いに緩んでいいのだ。充分に緩んで明日を生きていかなければいけない。
ついでに言わせて貰えば、あれもイラッときた。新しい生活様式など、政府に言われるような筋合いの話じゃない。気持ち悪い言葉を使うな。人の暮らし方まで政府が口を出すなど、おこがましいだろう。政府に押しつけられた暮らしなど何の意味もない。暮らしはそれぞれが考えるものだ。コロナにかこつけて、何か政府は大きな勘違いをしている。政府がやるべきは国民の行動指導などではない。
行動指導は政府はしてはいけないことだ。行動はそれぞれが考えるから意味がある。日本人は強い強制力がなくとも、コロナに立ち向かう正しい行動がある程度出来た。これは死者の数で表われていることだ。私は良くやったと思っている。
政府が行うべきことは、安心して緩んで暮らせる国作りだろう。みんなが政府に従い、右へ習いをしているような国になりたくない。自由に自分の生き方を探求できる国になって欲しいのだ。政府は憲法に支持されたそうした国を目指せばいいのだ。
どうすれば感染しないのかがおおよそわかった。年寄が要注意なのだ。たぶん多くの日本人が勘所を押さえたのだろう。石垣島では昨日の路上寝は4名とラジオが放送していた。20台が3人。30台が一人。さすがにすごいもんだ。20代の一人は女性だそうだ。そこまで、緩んでも感染など今の石垣島では起きない。まあ、路上寝は危ないけどね。
政府には感染症を広げないようにする義務があるのだ。その力が不足しているから、あくまで国民に協力をお願いしたきたに過ぎない。完全な政府なら、日本に感染症が入る前にどうにかしたのだ。もう国民は充分に、イヤ十二分に協力をした。だから、感染がこの程度で抑えられてきたのだ。
これ以上の自粛は出来ない。緩まないでは居られない。緩まなければ経済の活性化などない。緩むからうまいものを食べて、ライブハウスで踊りまくるのだ。人間デタラメだってやりたいのだ。それが経済の活性化だ。緩むな緩むなでは、店を再開したところで、倒産するだけだ。人が移動しなければ経済は終わる。まあ、ライブハウスはまだ危ないけど。
日本経済新聞の上級論説委員 大林 尚氏が国家が個人情報を把握することは怖くない。コロナウイルスへの対応で日本が遅れたのは、マイナンバーカードが20%の普及に止まっているためだと主張している。確かにアベノマスクが郵送されてくるなどと言うことは現代社会にあり得ないような茶番である。欲しい人がマイナンバーカードで販売店に取りに行けばいいはずだ。私の所はまだ来ないが、石垣島でもマスクは購入できるようになった。どこに言えばアベノマスクのお断りは出来るのだろう。
マイナンバーカードが普及しない理由は国民が政府を信頼できないからだ。自民党支持者ですら、マイナンバーカードを持たない。マイナンバーカードを持てば、政府が国民制御に利用するだろうと感じる。政府が信頼できないと言うことだ。これを日本政府は自らの不信用の結果と反省の材料にして思わなければならない。
政府が信頼できない理由は論理的に行動しない不安がある。突然何をするのか分からないという危うさ。この非常事態に黒川検事の定年延長はないだろう。感覚がまともなものではないのだ。腹黒い思いがあるから、非常事態のどさくさに便乗しているのだ。こんな政府をどうして信頼できるというのだろうか。
コロナ感染防止には憲法の改定が必要だなどと、一体誰のための政府なのだろうか。憲法という国民に対する、政府の行動指針を変えたいとする政府なのだ。アベ政権はもしかしたら、北朝鮮のような国を目指しているのか。日本で一番ダメなのが政治家であり、次が官僚だ。頭の良い上級国民ほど始末の悪い連中はいない。
日本はコロナウイルスの非常事態宣言でアジア諸国の中でも、周回遅れを始めていると言うことを痛感した。台湾がコロナウイルスで模範となる対応をした。そのことについて台湾の閣僚の方が、日本がすばらしい対応をするだろうと思っていた。と言う意見を言われていた。日本人は世界にもそう思われていたが、日本政府は違っていたのだ。
台湾の衛生事情を革命的に改善してくれたのは日本だったではないか。マラリアや結核への対応を日本が指導してくれた。その台湾における衛生観念改善が今回も生きたと言われていた。どうだろうか、その日本が今では、感染が広がり4ヶ月が経っても目詰まりがあって、十分な検査ができない国になったてしまったのだ。お相撲さんが最近でも保健所に連絡が取れなくて亡くなられた。
確かに日本政府がデタラメ対応を繰り返しているが、それでも日本人の衛生観念が、何とかコロナをしのいでいる。WHOではマスクを無駄だとしたが、ないとなれば手作りして、率先してマスクをしている。マスクが売られていないのは政府の責任だが、手作りしたのは国民の手柄だ。私は昨日は柿渋マスクを2枚手作りした。
誰が悪いと言うより、今回のコロナウイルス感染で日本がもう先進国ではなくなっている現実を、自覚しなければならないのだと思う。PCR検査態勢でも2万件行うと政府が主張しても、4ヶ月も経過して未だ5000人前後である。アベ氏は目詰まりと言ったが、国家としての力量が低下したのだ。4ヶ月かけても準備すら出来ない責任はどう考えてもアベ氏にある。そして医療系の官僚に責任がある。つまりあのクルーズ船対応をした大村女史の所属する部隊である。その責任も自覚できず、まるで人ごとである。
油断している内に日本は先進国では無くなっていたのだ。これは自覚しなければ、さらにひどいことになるのだろう。政治の貧困が特にひどすぎる。これほどひどいコロナ対策をしていても、政権の支持率は変わらないとすればもう日本はダメだ。わらにもすがる思いでアベ政権を支持しているのだとすればお門違いだ。
これから始まる経済危機は半端では無いだろう。日本には格別にひどい結果をもたらすと思われる。日本が世界で一番の借金国だからだ。借金でアベノミクスのデタラメを先延ばししている間に、この大きな経済危機である。借金で首が回らないのに又借金をしたのだ。いよいよヤミ金のような危ない借金に手を出した。
大林 尚氏は政権には選挙があるからおかしければ変わるのだから大丈夫だと書いている。こんな安易なことを書く論説委員がいると言うことも、日本の報道の劣化なのだろう。今度の経済危機で新聞というものは消滅する可能性がおおいにある。我が身を省みずお気楽なことを言っている。
個人情報を悪用すれば、政権は選挙で敗北するというのは余りに楽観的だろう。ほんとうに脳天気な新聞の論説委員だ。本気でこんなことを署名記事で書けるものか。選挙が正しい判断などしなかった歴史はいくらでもある。選挙が間違った方向に進めた歴史はいくらでもある。
むしろ政府が個人情報を悪用して選挙を操作する可能性が高い。反政府的な人物を発見するために個人情報を利用する。そして反政府的な人物が信用を失うように政府が操作をする。個人情報を悪用した政府の事例は歴史にはいくらでもある。
麻生氏が発言したように、ヒットラーは選挙で選ばれたのだ。政治の行うすべての政策に、反対と賛成がある。どれほどすばらしい政策であれ、わずかの少数意見としての反対は存在する。だから、古代ユダヤの議会では全員賛成はあり得ないとなって居るぐらいだ。全員賛成というのは、何か陶酔が生じているか、背景に圧力があるとする。
コロナを機会に多くの国が個人情報の把握を公的に行った。これがコロナ後の世界をどう変えて行くのかを考えねばならない。