手作りマスクの作り方

   



 写したタブレットは何せ自撮り機能がない。当てずっぽにシャッターを押してみた。マスク制作途中である。前のカーブや耳の引っかかり具合など,この後調整していった。だんだん顔の形にしっくりきて具合良くなった。

 背中にあるのが、針箱。その脇に白いちょっと見えているのが、ミシン。何を縫うのも私はミシンが好きだ。小学校の頃からミシン好きだった。あの頃は足踏みだった。今は電動だから簡単に縫える。

 昔も足踏みのシンガーミシンだった。大切にされていた。今は格安でシンガーの電動ミシンをウエッブショップで買った。性能は悪くない。したいとの準備も簡単である。今回のマスクでもの折り返し部分は8枚重ねであるが。全く問題なく縫える。



 マスクを作ってみた。何でも自給するのが面白い。どうせ作るなら最高のものを作りたいと思い作ってみた。マスクの作り方は意外に簡単なので驚くぐらいだった。下図を描くところから2時間かからなかった。ギアマンの絵の模写をしていたので、絵の具が乾く合間につくった。

 素材は持っている布の中で素朴な感じのものにした。結城紬の手織りのものを選んだ。時々、文字を書いている布である。スカスカはまずいので4重にした。少し大きめに作った。どうせならお医者さんのように顔を覆う方がいいかと。ここにコロナ退散とか書けば効果が高まるか。

 やる前はある程度伸び縮みのある素材でなければ、顔にぴったりとしないのかと思ったが、意外にそういうことでもないようだ。顔に合わせて調整して行けばだんだんぴったりとしてくる。



 紙サイズはA4である。最初に型紙を作り、布を4枚重ねにして、カッターで切った。縫い代を幅広く最初にとる。顔にあせてて、顔との隙間を考えながら、だんだん小さくして行く。

 手順の写真を撮れば良かったのだが、絵を描く合間だったので写真なし。それでも簡単なので、誰にでもすぐできる。

①布の準備は手拭いぐらいのサイズで良い。
②布は4枚に折って使う。
③マスク半分の形に縫い代を加えた型紙を作る。
④型紙に合わせて、4枚重ねの布をカッターで切る。
⑤8枚の同型の布ができる。
⑥4枚の回りをぐるりを折り返して縫って行く。中央の合わさるカーブは縫わない。
⑦次に耳のひもが通る部分を1センチほど空けて筒状に縫う。
⑧そして4枚重ねの左右の2枚が縫い終わったら、それを合わせて裏返して顔の曲線に合わせて8枚重ねで縫う。
⑨耳ひもを通して試着してみる。顔との間に緩みのある部分を2度、3度と顔に合わせて小さくして行く。
⑩最後に洗濯をして形を整えて完成。
追記、毎日使い終わったら熱湯で三分間煮沸消毒。

 布は手ぬぐい一枚ぐらい使ったが。節約すれば、巾33センチで長さで60センチ有ればできるかもしれない。布はどんなものでも良いようだ。ウイルスを通さないと言うより、唾を飛ばさないと言うことになるのだろう。

 すばらしいのはやはり絹地である。特に紬の感触はいい。ぬくもりというか、人間が手織りした味わいがなんとも言えない。手紡ぎであればなおさらである。何という贅沢なマスクなことか。

 絹の布は肌に優しい。敏感肌の人にもいいはずである。肌着には絹が一番と言われている。保湿性が高く、マスクには良いかもしれない。4枚重ねでもそれほど息苦しいものではない。4枚重ねでもかさばる訳でもない。

 案外布目は粗いのだろう。見た感じではかなりつまっている印象はある。ウイルスは飛沫なら防げると言うことだろう。しかし、マスクは有効である。WHOのマスク無用論に従ったヨーロッパの感染拡大を見れば分かる。

 絹布を織った方のご苦労を思えば、マスクでは申し訳ないようだが、使わないよりは有効に使えば許してもらえるだろう。今の時代こうした布は利用されていない。しかし、織物が好きで今でも続けている方が沢山いる。

 石垣島にも八重山上布の研修施設があり、大勢の方が通われている。研修後に織物で暮らしを立てることを思うと、大変なことだろうと思う。それでも志す方がいると言うことは、それだけの魅力があると言うことだろう。

 今度は調子に乗って、大島紬のマスクを作ってみる。自然の藍染めの良い布を持っているのだ。何に使おうかと大事にしていたのだが、使わないままになりそうなのでこの機会に使ってみる。藍染めには抗菌作用があるとも言う。案外いいのではないか。

 今ならおかしなマスクをして歩いても笑われないだろう。布鞄も同じ布で作り、鞄とマスクのコーディネートだ。書いていて急にやりたくなった。今日の午後やってみて、経過写真も撮る。完成したらこの後に写真を載せることにしよう。


 バックを作った。1時間でできた。ものを作るのは何でも面白い。紬の紺の絹地を2重にして作ってある。サイズは35センチ×35センチぐらいだ。ノートパソコンが入るサイズにした。

 - 身辺雑記