ヒアリ横浜港に700匹
国立環境研究所生態リスク評価・対策研究室の五箇公一室長は「毒餌で在来アリも駆除され、ヒアリが入りやすくなる恐れがある」としているそうだ。よく分からない意見だとおもうが、専門家の考えなのだから従わざる得ないらしい。在来アリが居ればヒアリが増えないなどという事は、私には考えられない。台湾でもアメリカでもアリが居なかったわけではない。在来アリにヒアリを追い返すような力はない。特定外来生物の行政判断は、どうも意味不明なところがある。他の国でのヒアリ対応の前例から学べばいいのだ。アメリカや台湾がそうらしい。まあ、その前にそもそも防げるのか防げないのかであるが。前例を見てみれば、セアカコケグモは日本に定着したようだ。今は日本の至る所に生息している。小さな虫は荷物とともに、日本中に運ばれたのだろう。毒虫なら有名になるが、微生物の世界ではすでに島国である境界は無くなっているのだろう。何100万人の人が行き来し、膨大な貨物が出入りしている。
日本でセアカコケグモで死んだ人は居ない。現生地のオーストラリアでも死ぬ人は今はないそうだ。ヒアリでは人は死ぬのだろうか。アメリカではヒアリがどこにでもいるようになって、年間何千人もがさされるらしい。確かな数は把握できないが、当初100名も死ぬというあいまいな話があったが、1人ぐらいという事らしい。それほど恐れるべきものでもない。日本国内でも蜂に刺されて死ぬ人は毎年20人はいるそうだから、ヒアリが定着したからと言って、それほど恐れることはない。ヒアリの日本定着を防ぐことは相当に難しいと思われる。理由は南米原産のものがアメリカで繁栄したのは、アメリカの住宅地などの方が、ヒアリの生息地としては向いているとある。日本の住宅地も同じような環境ではないか。しかし、増やさない方が良いに決まっている。初期段階の今徹底した駆除をしてみることだろう。そして、継続して監視を続ける。相当費用もかかるだろうが、やるなら今のうちだろう。広がってしまってから駆除しようとしても、ほとんど不可能なことになる。
私は山の中で育ったから、いろいろの虫に刺されたものだ。その為か今は虫刺されには強い方だ。毒があると言えば日本ではマムシだ。それでもマムシに噛まれて死ぬという人も今はめったにいないらしい。マムシは何度も捕まえた。子供の頃虚弱体質だから、食べさせられた。マムシの肝というのも飲み込まされた。藤垈では見つければ大抵は捕まえていた。島へべなど美味しいというので積極的に食べていた。タンパク質不足なのだ。蛇に嚙まれたことはない。こちらが攻撃しなければ、黙ってどこかに逃げてゆくだけだ。マムシは本当に減ったと思う。山北にいたころ1万円で買うという人が来たことがある。これなら取る人がいる訳だ。蛇は変わった性格の生きものだ。大切にするととても慣れる。アオダイショウが鼠を良くとってくれるので、養鶏場では大事にしていた。急速に大きくなって、2メートルは超えた。私の腕位の太さになった。いじめないで、売れない卵を上げていた。とても慣れた。なついてもらうほど蛇が好きという事でもないから、勝手にさせておいたのだが、どんどん厚かましくなった。
アメリカザリガニが日本の水辺の自然を壊している。もう駆除もできないほどの状況になっている。トンボだってホタルだって、ドジョウだってメダカだって、水生昆虫全てが、ザリガニを何とかしなければ絶滅してゆく。現状でもボランティア的にはザリガニ駆除はかなり熱心に行われていてる。水辺を守る運動の活動目的に近くなっている。水辺というものが減少していにも拘わず、ザリガニは増加している。国を挙げてやるべきはアメリカザリガニの駆除だ。ここまで広がってしまった今、駆除できるのかかわからないが、やるならば重要課題だと思う。ヒアリだった。過剰な心配はしない方が良い。特定外来生物には違いないが、日本の自然を破壊するようなものではないようだ。毒があるという事で、白い眼で見られているが、毒があろうがなかろうが、自然という中では同じである。特定外来生物の受け入れ方に、明確な方針を立てることが先決だ。方針なく日本の生物の保全などと言ってみたところで、効果もないうえに、妙な原理主義者を育てることになるだけだ。