井上義行参院議員の自民党入り
2016/04/19
小田原を選挙区とする参議院議員である井上氏が自民党入りした。(入党ではなく、院内会派を同じくしたという状態だそうです。)井上氏の話を聞いたことはないが、小田原駅で朝の挨拶に立っているところは、何度か見かけた。参議院選挙前に、やっと自民党に入党できたというところでホッとしていることだろう。もともと、アベ氏の秘書として政治に志した人らしい。小田原の中学校で同じクラスだったという人が知り合いにいる。その人から、選挙に出るという事になった時に、どんな人だったかは話を聞いた事があった。クラスでは目立つような人ではなく、成績も特別のことはない人だったようだ。JR勤務を止めて、アベ氏の秘書になったという事を聞いて、まさかずいぶん努力をしたものだと、驚いたという。もともと自民党で立候補したかったのだろう。しかし、選挙区の事情でみんなの党から立候補したのだと思う。1度落選した。そういえばそのころ、桑原でやっていた田んぼの活動に来たことがあった。それで青年会議所関連人なのかと思った。2度目に当選したのではなかったか。その時は建設関連の家にポスターが張られているのをよく見かけた。
一度この人のことを調べたことがあったが、どういう政治がしたいのかが、全くわからなかった。安倍氏の秘書でありながら、自民党から立候補できないという事情で、本音を言えないという事もあるのかと想像した。みんなの党というのが行政改革の党だったが、そういう事も特に主張しなかった。たまたま国会で質問したところを見た。その時は、すでにみんなの党ではなかった。質問をしたという事を、売りにしたような話が伝わってきた。小田原では自民党のもう一人の牧島衆議院議員も全く政策を明らかにしないから、それが小田原の土壌らしい、賢い政治家になる手法なのだと思う。牧島氏ポスターには責任世代の代表と書いてある。政治家の責任はまず政策を示すことである。政策を示さないという事が、責任世代のずる賢い逃げ口上という事なのだろう。井上氏の場合は、「国民の痛みがわかる政治家へ」とある。痛みがわかる人という事なら、格差社会のことや、子供の貧困、待機児童の問題、何か政策を示さないではいられないはずだ。
ただ、転職を重ねて、ついに念願の自民党に栄転したという事だろうか。故政策選挙にならないかと言えば、井上氏に見られるように、政策を語らないことが当選する道だからだろう。小選挙区制の結果である。政策には必ず、賛成と反対がある。安保法制でも賛成の意見もあり、反対の意見もある。この両方から票をもらいたいと考える、選挙に勝つためには、はっきりしたことを示さない方が得策と考えるのだ。そして、地域の地縁や、業界の関連を手繰り、人脈を張り巡らせる。そして顔出しである。安定した選挙地盤を作り上げることだけに、専念する。選挙をするのが政治家の仕事だと言った人までいる。
どうも政治家であることが、ステータスのように考えている節がある。良い大学に入ったとか、良い会社の社員である。それと同じように議員であることを自慢したいがために、議員になっているかのようだ。給与が良いというのもあるだろう。まさか考えが無くて、議員になる人ばかりでもないだろう。これが3人区ぐらいであれば、30%しか支持されない政策を明確に主張する人にも当選の可能性が出てくる。政策を支持しない議員の頂点にいるアベ氏も政策論議はしない。憲法改定ということは口にするが、個々の憲法の条文については、議論しないとしている。それでいて丁寧な議論を重ねることが大切だなどと、インチキを口にする。憲法は変えたいがここに議論をすれば、問題点が露呈するから、西部に触れてはならないという指示を受けている。指示された憲法改正は言え。しかしどんな改正か語ることはならない。それを語れば政策選挙になってしまうからである。