3月の自給作業
傾斜地の畑 5号 ファブリアーノ
連作の一つである。家の周囲をこういう形でよく描く。自分が手を入れた風景。これが一番面白い。しかも、庭ではなく畑である。ここが良い。
春の農作業が本格的に始まる。この冬は竹藪の整備を続けてきた。鶏小屋の周囲を切り開き、小屋に陽が当たるようにした。先日の雪で小屋が壊れてしまった。現在小屋は応急処置で、単管パイプで押し上げて支えている。まさか小田原でこれほどの雪が降るとは思わず、雪を甘く見ていた。再生再生できたパイプハウスなので、弱くなっていたのも事実だ。鶏も少なくなったので、壊れた小屋は段々に遊び場にしてしまい。鶏小屋を縮小する予定だ。竹藪の中に道を作ってもらった。これはどうしても重機が必要な工事だったので、穂田さんにお願いした。一日で道を作ってくれた。もう少し整備をして、緑餌を播くつもりだ。だいぶ清々した感じの良い場所になった。まだ竹藪が囲んでいるので、なかなか良い空間に成っている。明星岳の眺めも良いので、今度絵を描いてみようと思う。竹藪も先日の雪でだいぶ折れた。この片付けももう少し残っているので、続けて終わらせたいと思う。
まだやり残しているのが、タマネギの草取り。今年もなかなか進まない。だいぶ草が出てしまったので。この後一苦労だが、頑張りたい。まだ、去年のタマネギが十分あるのだから、タマネギの自給はできる。白菜や、キャベツブロッコリー、がずいぶん大きくなった。レタス、ホウレンソウ、小松菜、春菊、などが食べられる。そら豆はだいぶ伸び始めた。サヤエンドウも日増しに生育している。植物の勢いを見ていると、春の生命の再生を感じる。今年は、3月に絵の展覧会が入ったので、苗作りが出来ない。絵を中心に進めるつもりなので、作物が出遅れるのはいたしかたないと思っている。大麦は今年は良いようだ。先日の雪で、2週間雪の下にあったのだが、むしろ押されて広がり良くなったように見える。小麦も良くなった。西側の日当たりの悪いあたりが、生育が遅れている位だ。草が出始めたので、一度草取りが、こちらも必要になっている。
田んぼは石垣の直しは、だいぶ進んだ。完全ではないが、又穴があいたときの為の、土は用意したので、手入れ手入れで行く。3月はいよいよ、籾洗いだ。春分の日から、川に籾を入れる。例年そうなのだが、小田原漁港に行って海水を取ってくる。この海水で塩水選に変える。海水に意味があるのかどうかは分らないが、すべては海に由来するのだから、春の眠りを覚ますためには、海水に出会うことは悪くはない。そして、川の水に1ヶ月浸して置く。こうすれば、発芽が低温でもそろう。人工的な加温で苗を作るのは、自然栽培には向いていないだろう。低温でスタートを切っても、苗作りが上手く行く為だ。今年は、穴空きビニールで苗床をカバーするつもりだ。穴は2センチくらいで、スズメが入らない穴のものを選ぶつもりだ。その分数が多く穴がいるのかもしれない。苗床には先日堆肥播きをしたので、後は耕すだけだ。これは4月に入ってのことに成る。田んぼを考えるとワクワクしてくる。
鶏の孵化も少しだけでも行う。年寄りの鶏ばかりに成ったので、少し世代交代はしたい。3月6日にヒヨコの育雛小屋の準備をする。周辺の柵は佳代子さんが直してくれたので、小屋の中を整備する。床材を発酵させる所からだ。中央に穴を掘り、そこに踏み込み温床のようなものを作る。その上に育雛箱をかぶせて雛を育てる。堆肥の上で育てることは、免疫力を高める上で、有効な方法である。育雛場所が準備出来た時から、卵を1週間準備をして、3週間で孵化。一ヶ月後には床が良い状態に成っている。いずれにしても、3月初めに2週間展覧会があるし。絵も描き続けている。作業は遅れ気味になるのは当然だし、ある程度は仕方がないということで自給作業は行きたい。完全を求めると、継続が難しい。楽しい範囲でやるのが、自給作業を深く長く続ける道だと思う。それにしても、タマネギの草取りはやらなければ。