6月の自給作業

   

いよいよ田植えである。今年は,1日、2日が田植えである。今までで一番早い田植えである。これが地域の平均的な田植え日である。その1日が久野川の一斉清掃になっている。今年は自治会の役員であるので今日はとても困る。田植えもあるし、久野川清掃がある。こういうところでも地域が稲作から離れてきていることが分かる。田植えを少し早くしたのは、小麦の刈り取りもあるし、大豆の苗作りもあるからである。昨年は小麦から目が離れているすきに、イノシシにやられてしまった。今年は電気柵があるから大丈夫だと思っているのだが、スズメやハトの心配もある。田植えが終わっても、初期の2週間は気が抜けない。ここで田んぼのトロトロ層が決まる。深いトロトロ層を作り出すことが、6月前半の最重要作業である。だんだんにトロトロ層を作り出す技術が分かってきたが、まだ試行錯誤の研究段階である。微生物が作り出すトロトロ層を重視している。

トロトロ層形成を進める上で想定している考えがある。今までの体験で何となく考えていることだ。1、「水温が高いこと。」水温は30度くらいになるとミジンコなどが活発な活動を始める。苗床で見ていても、足跡のような水の淀んで水温が上がったところにミジンコが動き出している。生きものが動けば、トロトロ層は出来るようだ。2、「腐植質が多いこと。」緑肥の菜の花や、蓮華を漉きこんだところにはミジンコがわいてくる。長期的に堆肥を入れて、腐食質のおいい田んぼの方が生きものが湧いてくる。3、「微生物の餌があるところ」鶏フンとか米糠があると、ミジンコは大発生する。これは代かき後に餌として播く場合、事前に冬の間に播くものがある。苗床の後にミジンコが多い気がしている。4、冬季湛水あるいは春水田んぼのような「長期間水のある状態」も生き物が増える。5、耕し方や、水の入れ方、土壌の性質についても、トロトロ層形成に関係しているようだが、何が良い方法かはわからない。今年は1か所春水田んぼにしているので、どんな状態になるのか楽しみである。

小麦は予定では6月16日が麦刈りになっている。最後の田植えが終わるのが15日当たりになるということがある。小麦は今のところ良好な生育である。何故か早く色づいてきている。雨の降り具合で、晴れが続けば思い切って刈ってしまいたい。バインダーで刈り取ってから、すぐハ―ベスターに掛ける。粒にしてから干しておく。粉に出来るまで乾いたら、すぐに全量粉にした方がいいかと思っている。粉にして2キロづつくらいの真空パックにしてしまう。それで配れば、各家庭での保存が確実になる。大麦の刈り取りの感じでは、小麦も忽ちに終わるだろう。上手く、みんなの小麦と併せて出来ればと思っている。

大豆の種まきの予定が、26日の予定になっている。6月30日に緑化。7月2日土入れ。7月6日断根、差し芽。7月14、15日畑に植え付け。以上が予定である。小麦の刈り取りから、大豆の畑への植え付けまでの間に、畑を耕し、大豆を植えられるようにしなければならない。これは、家の方の小麦も同じに進めるが、麦の後には、やはり大豆を半分位作ってみようかと考えている。そのほかトウモロコシの抑制栽培を7月に行うつもりでいる。そのほか地場いキュウリの追い播き。秋ナスの栽培などもやろうと思う。ピーマンの追い播きも試しにやってみたいと思っている。いずれ麦を刈ってから余裕があればということになる。袋作りは、順調である。いつも畑で今一つの成績のナスがぐんぐん大きくなっている。山芋もなかなか見事である。

昨日の自給作業:代かき、均し5時間 5月の累計時間:44時間

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