ごみ処理広域化:小田原市と足柄下郡3町
住民76%が是認―――以下神奈川新聞の記事です。
小田原市と足柄下郡三町が進めるごみ処理広域化に関する住民意識調査の結果がまとまった。一市三町の広域化は「進めたほうがよい」と「仕方ない」で76%が是認。小田原に焼却施設を、三町のいずれかに最終処分場を置く配置計画についても、容認する意見が85%を占めた。
1月にとったアンケートの結果らしい。まさに外堀を埋めようという、ずるいやり方だ。この間一切の事は決まっていないと言い続けて、行政は何も住民に説明しようとしない。場所の選定など、全く念頭に無い。など発言している。にもかかわらず、その裏で、小田原の久野に、作るために、着々と準備を進めている。
あくまで、こうした姑息なやり方を、行政がして行くつもりなら、こちらも覚悟はある。こちらには今まで、ゴミ問題では、どの施設も撤退させてきた実績がある。あらゆる手段、今まで培ってきた、ノーハウを総動員して、実現させない方向で動いてゆく。最終処分場が実現できなかった事を、忘れてはいないだろう。エコループ計画が頓挫した事を忘れてはいないだろう。
先ず、実施計画の策定に住民参加が必要だ。あらゆる情報を公開し、あらゆる可能性を模索して行く姿勢がなければ、ゴミの減量化のできる、ゴミの広域処理など実現できるわけが無い。闇雲の反対するというので無い、いいやり方を一緒に考えようという提案をしているのに、何故無視を続けるのか。久野に作る事が現実的と考えているなら、そういう方向で発言するのが、誠実な対応ではないか。
小田原市役所に、三町から、職員が出向して広域担当部署が出来ている。
考え方としては「資源化、減量、効率化」この3つの考えを基本として進める。このように、担当課長は発言している。これは本音ではないのか。
全くの白紙状態から、今年度中に実施計画を作るスケジュールは、住民への情報周知など無い現状は、既に遅れた状態では無いだろうか。
白紙どころか、久野に作るための、スケジュールが着々と進められていると考えざる得ない。何故本音で語らないのか。
事業系のゴミと、家庭ごみの境界の明確化。産廃と事業系ごみの境界の明確化。など、課題は山積みだ。特に、旅館などが出すゴミが、家庭ごみであるとは言いがたい物がある。それを言い出せば、事業系ごみと、家庭ごみの調査はすぐにもやらなければこの先の事は考えられない。先ずは実態調査が必要だ。
減量化のために、生ゴミの堆肥化などに取り組むとすれば、早急に、実験的試行が始まらなければならないだろう。こうした減量の努力を、やろうともせず、考えもせず、ただ、広域化するなど、とんでもない話だ。
又、10年先の人口の動向、そこから来るごみ量の推移など、現在あるデーターが、過大な数値になっている点も気になるところだ。人口は誰が考えても減少してゆく、新しいデーターでは、20%ぐらい減少すると見ているものもある。これを減らないというデーターで計画するというのは、無駄な事だけでなく、ゴミを増やす努力をしなくては成らなくなる。
ゴミは住民の協力なしに減量はできない。あらゆる可能性を公開し、ともに探ってゆく姿勢で、この問題に取り組んでもらいたい。