2015年の欠ノ上田んぼ
14日で籾摺りが終わった。無事終わったことを感謝したい。仲間のみんなに感謝である。欠ノ上の田んぼにも大きな感謝である。そして、久野川の流れや、箱根の明星岳、明神岳にも感謝の気持ちが湧いてきた。今年の天候には一言いいたいが、まあ、何とか収穫までこぎつけたのだから、感謝しておこう。今年は苗作りの段階はとてもよかった。5月30日の田植え後しばらくは良かったのだが、6月の日照不足は極端だった。稲の生育が、特に分げつが採れなかった。今年はみんなが一致団結してころがしを進め、草は完ぺきに取り切ったと思う。私は畔と周辺道路の草刈りに専念することができた。美しい田んぼの姿が続いた。夏になってからは晴天が続きだいぶ稲は回復した。このまま持ち直すかという勢いで分げつを迎えた。ところが穂が出てから、一気に又に日照がなくなる。そのために病気の発生が始まる。小黒菌核病というものらしい。一部の稲が枯れて、倒れた。穂いもちとよく似ている。
それでも何とか病気は20%ぐらいの範囲で天気の回復とともに収まり、穂は実りを深めた。そして、稲刈りが10月(3、)4、5日はざがけの立った具合で少し少ない感じがした。やはり20%ぐらい昨年より減収に見えた。それでも何とか、バインダーでの稲刈りが出来た。はざ掛けは一度倒れた。しかし天気が良かったので濡れるようなことなく、一気に乾燥が進み、14,2%まで乾いた。こんな年は今までになかった。10日12日と脱穀。ここでハーベスターが不調で苦労した。何とか直すことができたが、機械の修理に時間を取られ1日無駄をしたのはつらかった。それでも何とか直せたのは星野さんのおかげだ。機械はどうもよく分からん、などと言っていたら自給農業は出来ない。
収量はうるち米は7.8俵だった。今年の天候としては、悪い方ではなかったと思うが、畝取りを目指していたので、少し残念だった。小黒菌病が出たための減収が一番である。来年はこの対策をとる。秋起こしをして緑肥を十分に育てる。硬いイネを作る。カリ分を補う方策。株間を広げる。2013年の収量が1573、1キロ、2014年が1609、3キロ、2015年が1311,7キロ。大きな減収であった。畝取りを達成したのに、今年は8俵も切った。いろいろ原因を考えて対策しなければならない。一番の原因の日照不足だと思われるが、今年ほどのことはもうないだろう。谷間の田んぼで日照については、普通の年でもぎりぎりだったのだと思う。健全生育の下限日照量を下回ったということになる。
対策としては、株間を広げる。秋起こしをして緑肥を全体に撒いてみる。籾を燻炭にして戻す。鶏糞堆肥を使う。春に海水をまくというのはどうだろうか。ともかくやれることを試してみる。田んぼごとに方法を変えて、効果を見てみるということになる。例えば、5番は藁を戻さない。全体に考えてみると、田んぼの中央部で、稲が良くできているところこそ病気が発生していた。湿度がたまったというような気がする。9番田んぼではそれが顕著だったように思う。