水彩人小品展

   

水彩人小品展を8月1日から8月10日まで横浜の関内の「ガレリアセルテ」で行う。JR関内北口1分。セルテビル3F。電話045-651-5471 同時開催で隣にある「せんたー画廊」で水彩人女流展を開催する。

水彩人の同人、会員のほとんどの人が出品する予定である。久しぶりに絵の仲間と会えるので、楽しみである。

「命の泉」という絵を出した。水がなければ人間は暮らすことはできない。水の湧くところを求めて、人は暮らし始めた。久野では縄文期から人が暮らしていたようだが、住居跡が時代によって、山の傾斜地を上がったり降りたり、しているらしい。その理由が、水が高いところで出た時代には高いところで、水位が下がると、低いほうへ住居が移動したらしい。できれば高いところで暮らしたいとは考えるのだが、水を担ぎあげるのも大変なので、家のほうが移動したのだろう。写真の水は私の家の湧水である。命の泉である。一年中枯れることなく、流れている。飲み水はこの水を使っている。朝水を汲んでくるのである。水に対する思いである。このことを絵にした。別段、水を直接に描いたわけではない。水があることで成り立つ人の暮らし全体を描いた。

 

今は家のギャラリーにかけてある。中版全紙の作品である。

31日に飾り付け、1日にオープニングを行った。この暑い最中どれだけの人が来てくれるのかわからないが、水彩画に関心のある人には、興味深い展覧会にはなったと思う。作品はそれぞれの方向で制作されている。そこが面白いと言えばいえるのだが、とくに女流展との同時開催ということで、その同人の女性作家の制作の本音のようなものが見える。つまり、画廊の企画展に出している絵と、小品展に出している絵が、少し違う人もいる。その違う理由の中に、その人にとっての絵画の意味のようなものがいつもより出ているように見えた。一言でいえば、公募展に出す絵は少し難しい絵で、画廊に出す絵は一般受けのする絵にする。全く同じ人もいる。これこそ、変わりがたいその人の絵ということなのだろう。

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