小田原市生ごみ堆肥化検討委員会
小田原市生ごみ堆肥化検討委員会では、そろそろ一年間の検討をまとめる時期が来ている。小田原の生ごみの堆肥化を5回の検討で、出来るわけがないと思っていた。7回に変更し、それ以外に3回の分科会を行った。それでもとても詰めきれない事であった。そこで、この一年は様々な問題を洗い出すことで終わったともいえる。実際にやるとしたら、来年度が本当の所になる。検討委員会としても、来年の継続の必要性の論議は出て来ていると思う。小田原で今やろうとしていることは、「費用をかけないで、どこまで生ごみの堆肥化が出来るか。」このことの追求だと考えている。18日に、第6回の堆肥化委員会があるが、ここである程度の方向性が出ると考えている。小田原市で出ている、一般ごみの中で、飼料化出来る部分もある。例えば学校給食廃棄物。生ごみの資源化、と堆肥化の違い。堆肥化と消滅型処理との違い。問題の分析においても、まだ充分検討が出来ていないと思われる。
1、 検討を進めたこと
・ 生ごみの堆肥化の他行政での取り組み方法の研究比較
・ ごみ処理経費の増加にならない方法の模索
・ 小田原市で取り組む場合の、状況を踏まえた段階的手順の検討
・ 生ごみの堆肥化の社会的な意味の確認。
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2、 検討の結果見えてきた現状と方向性
・ ごみ処理費が30億円かかっている中で、生ごみ処理に8億8千万円。(要検討)
・ 一人当たり4400円。1キロ当たり39円が生ごみ処理経費である。(要検討)
・ 現在消滅型の生ごみ処理に取り組んでいる世帯が、1000ぐらいある。
・ ごみ処理費用の増加にならない、消滅型の取り組みには、第一段階として可能性が高いこと。
・ 消滅型は多様方式であり、各家庭で誰でも取り組めるように推進する必要があること。
・ 4段階を想定し、段階的に取り組んでゆくことが、新しい取り組みとして困難が少ない。
・ 農家が使いたくなる、良い堆肥が安く作れる方法の研究と堆肥の信頼性の確保が必要。
・ 生ごみ堆肥の成分の化学的分析が必要。
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3、 今後の段階的取り組み
・ 第1段階 各家庭の生ごみ消滅型の推進とサポート
・ 第2段階 農家などでの、10世帯程度の生ごみの堆肥化の推進とサポート
・ 第3段階 スーパー、商店街、学校、集積場への持込による堆肥化の推進とサポート
・ 第4段階 地域ごみステーションでの収集と、堆肥化センターでの全量堆肥化
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4、 来年度の課題。
・ 第一段階をモデル事業として、1000世帯にダンボールコンポストの配布を行う。
・ 1000世帯での生ごみ入れないゴミ袋のモデル配布事業の実施。
・ 第2段階の10世帯規模での取り組み方法の検討を行う。
・ 第3段階の地域での取り組みのモデルとして、報徳小学校地域での取り組みの調査・研究を行う。
・ 第4段階の全量取り組みに向けての、市民合意の形成の可能性を検討する。
・ 第4段階での経費の問題を精査してゆく。
・ 地域に存在する、堆肥材料の情報を収集する。
・ 広域ごみ処理での、生ごみの堆肥化を、特に選定枝のチップ化事業との整合性の調整を行う。
・ 堆肥の専門家の指導で、良い堆肥を作る方法を研究する。