小田原市長加藤憲一氏
小田原の選択を、市民の決断を、どれほど重いものか、噛み締めている。ついに加藤憲一氏が新市長に選ばれた。3人が立候補していたが、豊島、山田の両氏の得票を併せても、加藤氏には及ばない大差での決着となった。すごく嬉しいにもかかわらず。何か緊張感で眠れない。市民に課せられた、重大な責任に気持ちが震える。いよいよ小田原市民の力が問われる時が来た。今回の市民の選択は前市長小澤氏の相次ぐ失政による所が大きい。小澤氏は4期の市長の間に、裸の王様になっていた。周辺に冷静に進言できる人が居なかったと思われる。批判するものを寄せ付けぬ体制になっていた。副市長の議会答弁などは、市民より、市長へのおもんばかりだけだった。正月には、市職員の市長詣での行列が出来る。せめて、話し合いをして欲しいという、市民の声に対しても、市民の声を自分に心地よい、自治会総連合とか一部の幹部の声を、唯一の市民の声としていた。
あまりの市長の王様ぶりに市民がついに怒った。王様は当然のように後継者を立てた。しかもその後継者の作り方は、自党である自民党の山田氏が自分の言いなりに成りそうもないというので、民主党の豊島氏だ。こんな姿に市民はいよいよあきれた。しかし、いまだ気がつかないのが王様。今回の得票数を全く理解できないに違いない。
加藤氏は理想主義だからいけない。こう発言した、市会議員が居る。裸の王様と戦うのは、理想主義者と決まっている。熟達の、政治屋では、この場には登場できない。加藤氏が今そう見えているのは当然の役回りで、彼の本質は現実主義というか、現場主義者だ。彼は実践してみながら判断してきた。前提の理想があり、それに向けて進んでゆくという人間ではない。今は、必要があってそう見せてきただけだ。つまり必要な風にやれる人間だ。と見てきた。彼はこの4年で実に変わった。彼は地方自治の何たるかを4年間みっちりと学んだ。小田原にとって大きな材料となるはずだ。市民の分析が変わった。
小田原市の抱えている、目前の難問は誰が取り組んでも、簡単なことではない。我々市民は市長に難問解決の全てを、お願いし、お任せしたわけではない。市民の声が届く市政をお願いしただけだ。難問に取り組み解決するのは市民だ。問題解決の方法の学習機会を市民は必要としている。城下町ホールの事もあるが。私が気に成るのは、広域ごみ処理問題だ。市民がどのように参加して、学ぶ機会をもらえるのか。小田原の市民の活動はなかなかのものだ。と言っても、自治会総連合のように、民主主義の何たるかを、全く理解していない組織も厳然としてある。組織が、話し合いをして進める仕組みになっていない。仕組みがないにもかかわらず、上部の一方的な意見を組織の意見として、主張して恥じない。民主主義の志の何たるかを、市民は学ぶ機会をもらいたい。先日も、舟原自治会では、防犯灯の設置希望を申請するように回覧が来た。ものごとを決める仕組みがない中で、なるほどという新工夫がされている。
加藤新市長はこれからの仕事の重さに、気を引き締めているだろう。一市民の私だって、緊張するぐらいだ。このスタートが一番、注目されている。ここで、具体的な行政改革プランを、思い切って出して欲しい。今まで言われてきた事で、充分だと思う。市長に成ったからと言って、特別な事はないはずだ。今までの議論を充分に反映した主張をしてゆくことが、市民の参加に繋がってゆく。市民は加藤新市長を応援している。協力する市民は多数居るはずだ。市会議員の皆さんも、小田原の再生のスタートだと考えて、活発な議論をお願いした。市政の議論が、市民に見えるように、是非とも日曜議会や、ナイター議会を。その前提として、市民が行きたくなるような、深い議論がされるような、つまり城下町ホールのように、肝心な事を見逃す事のないように、研究を深めて欲しい。
今晩は眠れないほど嬉しい。
昨日の自給作業:ニラの植え替え、ニンニクの収穫。2時間。累計時間32時間