苗床の播種
2016/08/07
4月9日あしがら農の会の「稲の播種」が金井島の苗床で行われました。
人数は数えませんでしたが、100名は越えていました。
春の最高の陽射しに恵まれ、楽しい半日を過ごした。
7畝の苗床に、8グループと1個人の田んぼの仲間が集まりました。苗床を今年利用しないグループが1グループあるので、9グループ+1が共同の田んぼの体制になります。この他、個人の田んぼが、7人行います。
苗床は、昨年そらやさんが、黒米を作った田んぼです。3畝と4畝に分かれています。農の会の沢山ある田んぼの中で、冬場水の入る唯一の田んぼです。
準備としては、冬場に鶏糞私の養鶏場の床ですが、これを20袋撒きました。そして粗起こしをしました。そして最近細かく畑のように2度目の耕運をしました。この辺は毎年そらやさんがしてくれます。自分の田んぼを貸してくれて、その上何度も耕してくれて、有難い事です。
ここまで準備してくれた苗床に、8時に各田んぼから1人集まり、ベットの区分けを行います。1,2メートル巾で間に30センチの水路が入ります。この巾が決まったら、両端に杭を打ち込みます。そして、その杭に水準器で、ベットから20センチの検討で、印を入れてゆきます。それが出来たら水糸を張り巡らせます。そして、水糸から地面までの距離を見てまわり、平均してベット面が出しやすい高さを決めます。今年は18センチ。ここまでで、ちょうど時間となり9時です。
全員の集合時間は9時なので、ここで、田んぼの統括責任者の中原さんから挨拶があり、作業の開始です。
水糸から下に18センチの高さを割り出しながら、水路になる部分の土をあげてゆきます。土の低いところは水路が深く巾も広くして、調整します。この作業が終わった頃10時が過ぎました。ベット面を細かくレーキ等で整えてゆきながら、草や稲株などをきれいに取り除きます。これが出来たら、側面を足で踏みつけてしっかりさせてゆきます。
いよいよ種蒔きです。種が混同しないように、立て札を立てて、バラ播きをします。播いた後ろから、手で祈りを込めて、種がわずかに見えなくなる程度に覆土の作業を進めます。軽く押さえて置きます。
この後は、ネット貼りです。播いた種をすずめが食べにくるので、ネットを張り巡らせます。これが案外に大変です。まず周囲に3メートル置きに杭を立てます。田んぼの中にもネットが垂れ下がらないように、杭を入れます。これが出来たら、畳んでおいた、ネットを広げます。これには人数が何十人も必要です。上手く広げたら、そのまま、田んぼに被せてゆきます。この頃にちょうど、12時のサイレンがなりました。あっちが短いこっちが余ると、調整して結わえてゆきます。
ここまで来たら、水入れです。水路の調整をして、水口の手当てをしっかりしたら、入水。排水口も忘れずにベットより少し低くしておきます。しかし、今年は水路の水がなぜか細くて、中々入りませんでした。それで水源の確認、3方向に分かれている2方向がなぜか満開にされていて、こちらにはきません。しかし、勝手にいじると怒られるので、そのままにして、水が細くても大丈夫なので、本日の終了です。
今年は午前中の作業という事になりました。年々早くなります。楽しく田んぼで昼ごはんを食べて、今年の抱負を話し合って、楽しい苗床作りも終わりました。
毎年、問題なく来ているので心配はないのですが、この後1週間単位で、田んぼごとの水当番が始まります。
不思議なのは各田んぼの苗床の作り方が、それぞれな事です。私の参加している坊所田んぼのように、ばらまきでやるところもあれば、筋蒔きでやるところ、ごんべいで機械播きするところ、筋と言っても縦でやるところもあれば、横の筋もあります。田んぼ毎に他のグループにあわせるということが置きません。この姿に、農の会の素晴らしさがあると思います。調和はありながら、独立性を保つ。こんな形でこれからも、工夫をし合いながら、楽しんで行ければと思いました。