1,100歳まで生きるための食養生

   



 人間は20歳を過ぎれば一年ごとにカロリー消費量が落ちてくる。まして、70歳にもなれば、最高の頃に比べれば、7掛けである。つまり30%ぐらい落ちている。食べる量も30%落として同じである。年寄が若者と同じに食べていれば、身体に悪いのは当然である。

 そこでどうすれば良いかと言えば、60歳を過ぎたら夕食を食べないに尽きる。江戸時代に戻ると言うことである。本来の修行の僧侶として生きると言うことである。一日2食である。朝と昼はしっかりと食べる。しかし、夜食事は食べない。

 しかし、食べないというのも何だから、間が持たない。そこで私は泡盛をすこし飲む。泡盛(アルコール度数30度)のカロリーは、100mlあたり約168kcalである。こんなには飲まない。これでは18日で1本か。嫌このくらいは飲むが、168カロリーなら許容範囲である。

 食事ではタンパク質を意識して取っている。朝食は必ず、納豆に生卵とキムチを入れて食べる。ご飯は小さな茶碗に軽く一杯。後は野菜や味噌汁にあれば魚や肉。そしてヨーグルトに果物。朝食は良い食事をという気持ちで食べる。昼食は何でも好きなものを食べる。

  ヨーグルトに入れるのは何でも完熟の果物である。特に黒バナナが一番である。石垣では幸いに島バナナがいつでも手に入る。これは燻蒸殺菌がされていない。黒くなりぐじゃっとさせて食べる。これはバナナが発酵を始めている状態。果物はこの食べ方が良い。

 外食をするとしても昼食だけである。とんかつからラーメン、海鮮丼。カレーライスにビフテキ、ウナギまで食べたいと思うものを食べている。何は食べてはならないなどと言うことは全く考えない。食事は楽しいことである。楽しいことを我慢したら、食事の意味が半減する。美味しくいただくと言うことを昼に満喫する。

 そして夜は食事は食べない。昼に好きなものを充分楽しんで食べれば、夜は食べないでもなんともない。こう言うと酒を飲んでいるではないかと言われるのだが、168カロリーに過ぎないのだから、たいしたことは無い。正直に言えば、泡盛だけではない。何か度を過ぎないように食べている。豆腐とか、おひたしとか、枝豆とか。泡盛を美味しく飲めるものを食べる。

 計測マニアなので、体重はもちろん朝晩計る。食事で体重を調整する。55キロを目安にこれより増えたらば、増えないようにする。石垣島にいるときには増えることはないのだが、小田原にいると増える。間食はするし、食べるものが冷凍食品中心だからだ。石垣島では間食というものはまずしない。

 小田原にいるときは田畑に出て働くから、カロリー消費が大きくなるはずである。一日身体を動かし、万歩計で二万歩になる日もある。しかも酒は余り飲まない。石垣にいれば一日座って絵を描いている。よく、エコノミー症候群にならないと言う状態。夜飲まない日は少ない。ところが案外に石垣島の方がエネルギー消費が大きい位なのだ。

 小田原では頭を使わない。石垣では足りない能の容量を精一杯使ってフル回転を続ける。パソコンが熱を持ったような状態である。もうすこしあたらしい機能の能に変えたいのだが、そうも行かないので、ともかくやきもき絵を描いている。絵を描いているのはのんびりボーとしているようだが、意外にカロリー消費が大きくなる。

 こう言うエネルギーの消費は不健康だとは思うが、ともかく消費は消費で、体重はどちらかと言えば、下がって行く。54キロよりは下がらないように気をつけている。年寄は体重を一定に保つことが大切である。

 歳をとれば、筋肉の増加を意識しなければならない。体重が一定でも筋肉量が下がったのでは、どうにもならない。筋肉量が増える食事を心掛けている。まんべんなく何でも食べることが重要。そしてタンパク質を70グラムは毎日取ると考えている。成人男子の100グラムのタンパク質量の三割引である。

 おおよそ100グラムの肉は20グラムのタンパク質である。1個の卵であれば、6,5グラム。納豆1パック8、3グラム。豆腐半丁10グラム。あじの干物で20グラム。こんな感じ70グラムは食べるようにしている。他のものは余り気にしていないが、タンパク質だけは不足しないように意識をしている。

 飲み物としては午前中にコーヒーを4杯ぐらいは飲む。カフェインの入ったものは午前中以外は飲まない。お茶も同じである。何故か、カフェインがあるものを飲むと全く眠れなくなる。

 午後は甘酒を冷やしてあるのを薄めて飲む。氷を入れて冷やして飲む。麹を味噌造りの時にまとめて作り、1キロづつ小分けして冷凍してある。これは、同僚のご飯と混ぜてぬるま湯に混ぜて24時間保温箱にいてて置く。保温箱はヨーグルトを作るクーラーボックスである。麹の作り方は前に詳しく書いた。

 甘酒は疲労回復に効果的である。暑さにやられそうな時などには効果てきめんである。体重が下がったときも甘酒を飲めばすぐ回復する。滅多に疲れることはないのだが、疲れる前に飲む。

 飲み物では毎日飲むのが柿酢飲料である。柿酢を10MLを見ずと氷で割って、絵を描いている間400MLで割ったものを飲んでいる。黒砂糖を小さじ2杯入れる。柿酢はへたごと木からもいで、ガラス瓶に入れたもの。これを3年ぐらいおいておく。何もしないがお酢になっている。 作り方は前に写真入りで詳しく描いた。

 今年の秋も柿酢と麹は作りたい。この二つは私の健康の基本である。
 

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