丸山和也自民党参議院議員の暴言

   

丸山議員も元タレント弁護士である。恐ろしい発言をしている。テレビと国会の違いを理解できない。テレビであれば、オチャラケで目立てば気が利いているという事になるが、国会は目立てばいいというものではない。オバマ大統領を奴隷と呼んだのだ。そのことも問題ではあるが、日本がアメリカの一州になった場合の憲法上の問題を発議しているのだ。何を語るのも議員の勝手ではあるが、その意図が狂っていないだろうか。アメリカの一州に日本が成ることをユートピア的と語っているのだ。冗談ではない。日本がアメリカに加わるという事は、断じて許せることではない。例え話にしても、こんな悪質な冗談を、国会の憲法審査会で語る国会議員がいるという事自体、自民党もついにここまで来たのかという最悪の事態だ。冗談が冗談ですまなくなることもある。日本の財政問題もアメリカに成っていたならば、生じなかったと言っているのだ。そんなことはないはずだ。カリフォルニア州は財政破綻で火事に消防車がいないという事を聞いた事がある。

これだからタレント議員はだめだというのだ。日本の選挙制度の悪さと、有権者の利権思考が合わさり、この体たらくである。それにしても自民党に連続の暴言ではないか。放射線量の制限を根拠がないと言い切る、元女子アナ議員のひどさ。相次ぐ発言の取り消しであるが、取り消して済ますわけにはいかない。この言葉で傷ついた心の痛みにはどのように、取り消しでは済まない。言葉の暴力である。思っていたから口から出たのである。しかも時間がたって、人から指摘を受け、しぶしぶ撤回しても撤回にはならない。先日友人から、小田原のお米は放射能に汚染されているので食べたらだめではないか。と言われた。放射線量の測定を繰り返し調べている。検出限界以下だから大丈夫だと言っても、その測定はおかしい。執拗に安全な訳がないというのだ。言う方は善意のつもりで教えてくれているつもりらしい。小田原で自給している者としてつらい思いだけが残った。

放射線量年間1ミリシーベルトを一つの基準で考えようという事は、世界基準である。そのラインを一応の基準にするほかない状況の厳しさをわからない女子アナ大臣の愚かしさ。オバマ奴隷発言以上に問題なのは、日本のアメリカ編入問題である。これは日本語を止めて、英語を国語にしようとした明治の脱亜入欧の発想と同じである。日本の文化というものをどう考えているのだろう。日本という文化によって形成されている日本国というまとまりをどう考えているのだろうか。単なる一地域という事ではないはずである。アメリカは確かにネイティブアメリカンが暮らしていた地域に、移民で押し寄せて作ってしまった特異な国である。日本が編入させてもらうこともできるのかもしれないが、それは日本が消えてなくなるという事である。一体自民党は保守党ではなかったのか。日本をどのように残し、大切にしてゆくかが政治ではないのか。打算でアメリカになるなどテレビだけにしてくれ。

以下、丸山和也参院議員(自民党)の17日の参院憲法審査会での発言は次の通り。

 憲法上の問題でもありますけれど、ややユートピア的かもわかりませんけれども、例えば、日本がですよ、アメリカの第51番目の州になるということについてですね、憲法上どのような問題があるのか、ないのか。例えばですね、そうするとですね、集団的自衛権、安保条約はまったく問題になりません。例えば、いまは拉致問題というのがありますけれど、拉致問題すらおそらく起こっていないでしょう。それから、いわゆる国の借金問題についてとかですね、こういう行政監視のきかないような、ずたずたの状態には絶対なっていないと思うんですよ。

 これはですね、日本がなくなることではなくて、例えば、アメリカの制度になれば、人口比において下院議員の数が決まるんですね。比例して。するとですね、おそらく日本州というのは、最大の下院議員選出数を持つと思う、数でね。上院もですね、州一個とすれば2人ですけれども、日本もいくつかの州に分かれるとすると、かなり十数人の上院議員もできるとなる。これは、世界の中の日本と言うけれども、要するに、日本州の出身が米国の大統領になるって可能性が出てくるようなんですよ。ということは、世界の中心で行動できる日本という、まあ日本とはその時は言わないんですけれども、ありうるということなんですね。

 バカみたいな話をすると、こう思われるかもしれませんが、例えば、いまアメリカは黒人が大統領になっているんですよ。黒人の血を引くね。これは奴隷ですよ、はっきり言って。リンカーンが奴隷解放をやったと。でも、公民権もない、何もない。ルーサーキングが出て、公民権運動の中で公民権が与えられた。でもですね、まさかアメリカの建国、あるいは当初の時代にですね、黒人、奴隷がですね、米国の大統領になるなんてことは考えもしない。これだけのですね、ダイナミックな変革をしていく国なんですよね。

 そういう観点からですね、例えば、日本がですね、そういうことについて憲法上の問題があるのかないのか、どういうことかということについてお聞きしたい。

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