久野川魚9300匹死亡
久野川の中流域に於いて、魚が9500匹も大量死した。5月13日のことである。翌日を含め95キロの魚を小田原市職員が回収した。驚いたことに即座に、焼却処理してしまった。その為、原因の究明が出来ない状態となってしまった。この件に関して、この間地元自治会に対しても全く連絡のないまま今日まで来てしまった。27日に成って、里地里山協議会からの要請で久野公民館において、自治会長にも集まってもらったうえで、小田原市環境保護課の課長と職員の2名が、当日の状況説明を行った。時系列的にかなり細かい記録が残されていた。にもかかわらず、魚の死亡原因の究明に対して、何もしていないという不思議なことであった。何故即焼却したのだろう。何故、科学的分析の為に県に依頼しなかったのだろう。一部でも冷蔵保存しておくというのは、普通のことだと思う。そうしたことは市の事故処理マニュアルにある。うっかりしたと言ってしまっていいことだろうか。
なにしろ時節柄、放射能不安が存在する。インターネット上で冗談のように放射能汚染で死亡したなどと流れている。警察にも通報があり、すぐに駆けつけている。事件性が無いということで捜査もせず帰ったそうだ。警察はそんなものかもしれない。行政はそれではいけない。何か特殊な事情が存在するのか。今一つすっきりしない事件である。今わかっていることは、10時ごろ、坊所川との合流地点付近で、大量の魚が浮きあがっているという通報があった。すぐ環境保護課の職員が駆け付けたが、すでにその付近では死亡した魚は流されてしまっていた。まだ汚染物質の流出などがあると行けないので、上流へとたどりながら目視で調査を続けた。欠ノ上公民館付近で3匹の死亡魚を発見する。この間1キロほどには、2匹の死亡魚しか見つからない。欠ノ上付近の農地の様子などを見るが、田んぼなどの耕作は当日していなかった。昼ごろに成ると、下流域からの通報が何件かあり、魚の回収を行う。魚の回収は翌14日にも行う。
まず疑うことは、溶存酸素量の不足、水温の上昇、水量の減少。しかし、当日は水量も多く、暑い日でもない。魚が死ぬような状態ではまったくない。とすると、農薬の放流か、工場の排水か、汚染土壌の流出か。久野里地里山協議会では、河川の水質検査を続けてきた。久野川のことは会員の関心の一番高いところである。今回のような大量死は、かつてなかったことだそうだ。何があったのだろう。私なりに周辺の原因に成りうる個所を歩いてみたが、不明である。本当に、残念なことは死んだ魚を調査せず、検体保存もせず、あわてて燃やしたことだ。行政の習い性に成っている、隠ぺい体質というか、事なかれ主義というようなものが、影響したのだとおもう。問題化しかねない証拠は捨ててしまう。放射能でも高い値が出たら困るので測定は行わない。県の責任だと逃げている。小学校の校庭ぐらいやるべきである。
行政には今回の事件の経過報告とマニュアルに比べて何が抜け落ちたか。そして、これからの課題として、どうあるべきかを書類にして報告して欲しいと要求した。課長は行うとの解答であった。適等に謝ってやり過ごそうという態度は許してはならない。これで何も無ければ、ああ上手く行ったというだけに成る。どうしても何かが隠されている気がしてならない。当日欠ノ上付近での大きな農作業は記憶にはない。夏に成ると、久野川では欠ノ上の淀みで中学生が飛び込みをして遊んでいる。もし原因が特定できないまま終われば、子供たちの水遊びにもリスクが伴う。意図的に誰かが何かを流し込んだという、犯罪行為も想像される。なぜなら、最近消火器を何百本も壊して回るものがいるのだそうだ。住民としては注意を喚起して行かなくてはならない事態である。