TPPの問題点
TPPの問題点が様々な業界、領域から上がり始めた。市民活動家の仮面が剥げた。管内閣の本質が見えてきている。昔のイメージをまだ若干でも引きずっている場合は、至急変換が必要である。自己保身に巧みなだけの人だ。6月を期限にしているが、どうも鳩山氏の海外か、少なくとも県外。に似てきた。その辺で政権崩壊にしなければ、日本が日本で無くなる。ある程度分かるのは農業である。問題を水田に限って考えて見る。稲作農家は減反をして、農協出荷している人を中心に、戸別補償金をもらっている。米は国内消費では生産過剰。価格は下がり続けている。どこまで下がっても、税金で補てんしてくれるという仕組みでは、当然この状態は加速する。海外の安いコメに押されて、米の流通価格は下がる。さらに補填の割合が大きくなる。理屈はともあれ、政府がまともに財政状況を考えるなら、続かない仕組みである。
昨日メールで呼びかけがあった。
2月26日に全国の百姓が東京に集まり声を挙げます。多くのみなさんの参加を呼びかけます。
【とき】2月26日(土)午後1時~5時
【ところ】明治大学リバティータワー2階1021教室
JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」下車徒歩3分
基調講演
◎中野剛志さん(京都大学大学院工学研究科(都市社会工学専攻)助教)
〈プロフィール〉
1971年生まれ、東京大学教養学部(国際関係論)卒業。通商産業省(現・経済産業省)入省、2003年よりエディンバラ大学留学、2005年博士号取得。経済産業省産業構造課課長補佐等を経て現職。TPP問題については反対の立場を鮮明にあらわし、新聞、ネット上などで反対論を展開している。著書に『自由貿易の罠』(青土社,2009)、『考えるヒントで考える』(幻戯書房,2010)、編著に『成長なき時代の「国家」を構想する―経済政策のオルタナティヴ・ヴィジョン―』(ナカニシヤ出版,2011)などがある。
◎グローバリゼーションと闘う韓国農民(韓国・全国農民会総連盟代表を要請中)
■TPPやグローバリゼーションの影響を受ける多くの人たちからの3分間スピーチ
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【主 催】 TPPに反対する人々の運動実行委員会
【共同代表】 山下惣一(佐賀・百姓) 、菅野芳秀(山形・百姓)、 天明伸浩(新潟・百姓)
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このままTPPが締結された場合。水田は壊滅的な影響を受ける。今の戸別補償の仕組みでは到底支えきれない。農業の抜本的改革。この時点で方向すら示されていない。稲作農家はTPPに反対を表明するだけでなく。どのような改革案があるか、示す必要がある。危機的な状況の中、全国で様々な提案が行われている。農の会では、「稲作への市民参加」を提案してきた。価格というものが関係のない自給農にこそ、未来があると考えてきた。買って食べるお米より、自分で育てるお米の方が有難い。瑞穂の国の文化を感じることが出来る。日本人というものがどんな民族であるのかを、身体で感じることができる。地域にこだわり、より地域的であること。自らの固有の文化を根底に持つことこそ、グローバルにつながる。人間が育つことこそ、日本という国が作られてゆくことである。身体が覚える農業の人間を育む力が、日本人を作ってきた。
何度も書いていることであるが、稲作の市民農とは、「年間10日の作業日。費用は1万円。お米は120キロの配分。」これはどの地域の誰が企画しても実現可能なことである。そのノウハウはあしがら農の会に蓄積されている。現在あしがら地域では10数グループが活動している。