宮崎・鹿児島・愛知:鳥インフルエンザ
宮崎で2軒目の感染が出た。来るものが来た。鹿児島でもナベ鶴に感染が見つかっていた出水市で、3例目となる養鶏場の感染が見つかった。昨日はまた豊橋である。この冬ということでは、安来市が最初で5例目ということになる。今までもそうだが、危機は転換の絶好期でもある。慌てて全淘汰では、資料がなくなる。野鳥からどういう流れで、養鶏場に入るのか。本当に隙間からは行っているのか。これを徹底して調べるべきだ。政府上げて感染の拡大の防止と言いながら、宮崎では養鶏業者が集められている。今こういうリスクを高めることはやるべきでない。何度も書いているが、いつまでたっても改まらない。行政は弁解作りから始まる。人を集めて注意を徹底したところで、状況は変わらない。状況は小手先では収まらない、深刻なところに来ている。これも何度も書くが、鶏を何十万羽も集めて飼うことがリスクを高めている。もう一つは、野鳥にすでに強毒鳥インフルエンザが常在している。野鳥は感染しても死なない。
宮崎の2番目の感染は11月に作られた、最新の工場養鶏場である。「ここまで気おつけてきてだめなのか。」経営者が嘆き悲しんでいた。このウイルスはそういうものだ。近代的な工場養鶏設備で、感染が起きたのである。消毒を徹底すれば鶏は弱くなる一方である。鶏が病気にかからない隔離的状態は、わずかなウイルスが入れば簡単に感染してしまう。野鳥が簡単に居なくならないのは、免疫力が高いからである。病気にかかり淘汰を繰り返し、生き残った者だけが自然界に存在しているからだ。人工的に飼うなら、無菌室に鶏を飼う。こういうところまでやらなければ無理だ。隔離すればリスクが減る。確かに一面的にはそうである。野鳥の侵入は防げる。しかし、ネズミはどうか。ゴキブリはどうか。さらに空気はどうか。インフルエンザは空気感染する。違うリスクは高まっている。早く、大規模養鶏場だけで発症していることに気づくべきだ。こんなことを繰り返し税金を投入していることが、すでに人災の領域でないか。
野鳥に常在している。このことをどうするかである。まず野鳥の生態を研究すること。徐々に渡り鳥のコースが調査されている。報道では日本海側に雪が多いから、暖かい宮崎まで行ったのではないか。こういうのがあったが、間違いだ。安易な推測をすることは、誤解を広げる。徹底した科学的調査が基本。まず水鳥の飛来のコースを各地で、調査である。危険地域が分かれば、その地域の養鶏を禁止する。自分の養鶏場がどの程度のリスクがあるか。あしがら地域でいえば、オオハクチョウが酒匂川で見られた年もある。今年は見ていないが、鴨は居る。その他何が来ているのか、水鳥は100羽単位できている。「全力を挙げて拡大防止に努めていきたい。この問題、原因が野鳥という可能性もあるものですから。なかなか対応が難しいんですね。ですから、もちろん防護ネットとか、みなさん、しっかり防止のための手当ては尽くしておられますけれども。国として政府として、やれることは拡大をいかにして防いでいくかと。」これが総理大臣の感染防止の発言である。
消毒などで防げないこと。近代設備の養鶏場でも防げないことを認めるべきだ。一番大切なことは、鶏を健康に飼うことだ。大規模養鶏場以外でなぜ発生しないか、謙虚に科学的に分析すべきだ。閉じれば閉じるほど鶏の免疫力が衰退する。100年前ワクチンなどなんにもなくても、鶏は飼われていた。自然な環境の中で、健康に飼えばほどほどに、折り合いがついていたのだ。卵が少々安いとか、物価の優等生とか言って居た所で、人間の生存を脅かすのでは、どうにもならない。大規模畜産の禁止。それ以外の結論はない。と言っても中国など、さらに大規模な100万羽単位の養鶏場がある。困難はさらに大きく、広がって行くだろう。富裕層は大切なひとりっ子に何を食べさせるのだろう。大多数の貧困層は何を食べればいいのだろう。まず日本が大規模養鶏の禁止をすることだ。
昨日の自給作業:竹藪の片づけ2時間 累計時間:14時間