「ホタル」から「さざんか」へ
「ホタル」から「さざんか」に日帰り温泉が変わったのだ。多分ホタルが倒産して、さざんかに経営が譲渡されたのだろう。(倒産ではないようです。訂正させていただきます。)日帰り温泉も経営は大変だと思う、気が気でない。東海大学前の温泉で泉質がなかなかのものだ。めったに行かなかったのだが、年数回、秦野のカインズホームに行く位が、我が家のリクレーションである。当然コースにはホタルも入っていた。行ってみたら名前が違うのでびっくりした。サービスが良すぎたので、あれでは行き詰るかとは思っていた。打たせ湯があったのでたまには行きたくなっていた。お風呂で氷を配ったり。良い雰囲気だった。サウナで自分の汗を自分で拭いて出る慣習が自然出来ていた。色々サービスが無くなったが、それは仕方がない。しかし、打たせ湯だけは残念である。お湯が出なくなった代わりに張り紙があった。「行政機関の指導により打たせ湯は休止しました。」とあった。本当だろうか。もし事実なら、何がいけないというのだろう。
想像はできる。レジオネラ菌である。以前もお風呂の24時間循環システムが、レジオネラ菌で汚染されるというので、大騒ぎになった。NHKの原理主義的な対応が出発点である。鬼の首を取ったように、滔々と危険を述べていた。霧状になったお湯を吸い込んで、菌も同時に吸い込む。という余計なお世話である。レジオネラ菌のことは少しも心配していない。以前もあの騒動で、24時間循環風呂は下火になった。倒産したところもあると聞いた。そういう病気がないとは言えないが、普通の健康人には発病の恐れはない。自然界に幾らでもいる菌だ。心配なら外に出ることすらできなくなる。無菌室に閉じこもるしかない。共同浴場など、もっての外だ。共同浴場の衛生管理を騒ぐたびに塩素臭が強くなる。塩素が怖くて風呂屋にはいけないという人もいる。気にし出せばきりがない。現代社会では、こういう山のようなストレスが、神経症の始まりになる。ともかく原理主義に陥らないことである。
ホタルの時期が終わり、店を閉じたと聞いた。そして山茶花の咲くころ、新しい温泉として始まった。さくらの頃には、また桜の湯にでもなるのか心配になる。なにしろ日帰り温泉なしでは、身体の維持が出来ない。お恥ずかしい限りであるが、歳をとったのである。受け止め、微調整である。氷が無くなり、打たせ湯が無くなり、100円値上げである。これでは客足はさらに遠のくだろう。風呂には苦情を言い続ける、モンスター化した客がいる。お湯をもっと流し水にせよ。床を良く洗え。サウナの温度が低い。洗い場が汚い。脱衣所が濡れている。外風呂が落ち葉が浮いている。テレビの移りが悪い。戸の開け閉めがスムースでない。明りが切れている。もうありとあらゆることを、言い続ける人物がいる。クレーマーである。打たせ湯は危険だからなど、保健所に行きかねない。そんな文句ばかり言って居て、止めてしまったら、どうするというのだろう。私には行き場が無い。有難く使わせていただくという訳にはいかないのか。
万葉の湯のように、2600円とかするお風呂もある。そんなところなら、どんな文句でも言えば良い。それに相応しい設備管理が必要である。600円くらいでは、温泉に入れていただけるだけで、感謝しなければならない。私などは、追い出されないだけ感謝というものである。回数券だから、500円。身体の回復を考えれば、安いものである。回数券と言えば、小田原のコロナの湯では、23日から割引販売がある。「映画を見て、3回入浴が出来て、2000円だ。」18日から『最後の忠臣蔵』上映される。本当は「武士の家計簿」を東宝シネマで見たいのだが。風呂付でない点が残念。もう一つは回数券の割引販売。10枚で5000円である。さらに5セット買うと3枚おまけがつく。さらに、さらに、例年元旦には、福袋がある。買えた人の話では、通常より安い回数券が入っていたそうだ。元旦9時から行列で、すぐに売り切れる。これはまだ、張り紙がない。止めないように大いに風呂屋に行こう。