今年の野菜
今年の秋は野菜が良く出来た。写真のようなカリフラワーが出来たのは、始めての事だ。暖かい秋で天候に恵まれた。秋の入り口は虫が多くて、キャベツなど、虫だらけでこれはもう採れないと思っていた。寒冷紗を掛けたり、虫取りをする余裕がないのはいつものことで、あきらめている。少しでも出来ればいいやというのが、やり方である。虫がいつまで残るのかを見定めながら、種を蒔くのだが、これが遅れると、寒さがきつくなって、成長が遅れる。成長が遅れると言うのは、1日が10日に値するぐらい、急速に成長がゆるやかになる。だから、今年の天候の推移を予測して、種を蒔き、苗を作る。畑に定植するのが、虫がいなくなって、まだ生育できる段階。到底予測できないので、今年は直播と、苗作りを同時平行で行ってみた。どっちかが出来ればいいという考えである。どうせ買ってきた種は余る。作業は一度に行えるし、成功する確率が高まる。
今年は結果的には苗の方が良かった。ブロッコリー、キャベツ、白菜、長ネギ。どれも大きなものができた。長ネギの苗は購入したもの。あまりできがいいので、畑で眺めていても気分がいいくらい。草取りはあまりやらない。やらないでも白菜や長ネギが何とかできる方法を考えた。畑の畝の立て方である。長ネギなら、どうせ土寄せを何回もする。30センチはある溝の中に植えた。そして草を引っかきながら草の上から土を寄せていった。今は畝は盛り上がっている。白菜は砲台の上のような所に植えた。何かのついでに草を引っ掻きやすいようにしておいた。タマネギは黒マルチの実験中である。さて人参の草取りはどうすればいいのだろう。直播のキャベツはバラツキが大きい。しかし、自給にはこの方がいいのかもしれない。大きくなったものから食べれば、長く食べれる。さつまいもをジャガイモのように、イモを植えた。遅れて植えた。今収穫しているが、それなりに出来ている。
出来なかったのが、秋じゃが。ほぼ全滅。少しは出来ているイモもざらざらして、ゴリゴリして、美味しくない。何かの病気が出たような感じだ。今の所種芋が悪かったと言う事にしているが、比較的で来ていたジャガイモだけに、注意したい。出来なかったもうひとつが、クリムソンクローバーの発芽。田んぼが乾かず、耕せなかった。10月に蒔きたいと思っていたのに、遅れに遅れた。蒔いたのは11月末。問題は時期が遅れたことより、濡れた土の為に土が良く耕せなかった。この状態が良くなかったとおもう。自家採種の種の発芽については、欠ノ上では成功しているので、種の問題ではない。岩越さんは月のせいにしているが、今の所そういわれてもしょうがないような状態である。何しろ欠ノ上は土の状態がとても良かった。種も購入したモノが、1キロ入っている。まあー菊原建設のお陰が一番である。
今年はみかんがないから、12月は農作業がやることがない。こういうときに、普段やれない、竹薮の片付け、踏み込み温床の準備、ヒヨコの孵化の準備など出来ればいいのだろう。今年は、養鶏場の方を片付けているので、これが一番の作業になっている。だいぶ整理が付いてきたので、来年は養鶏場の方で、稲の苗の播種はしたいと思っている。屋根もあるし、水もあるし、机の配置など、少し工夫しておきたい。冬の内に山ぶどうの棚も作りたい。石楠花の家の薪ストーブの煙突も完成したい。ミツバチも取り掛かりたいなど、昨日話したばかりだ。なんだか思い出してみれば、遣り残している事の方がはるかに多いい。ここが重要な自給生活のコツ。先送りしていて、平気なことだ。あれもやってない、これもやれなかった。そんなことばかりだ。気持ちは軽やかに、その日やりたいことをやる。それだけである。