鳥インフルエンザ豊橋で発生
愛知県は27日、豊橋市南大清水町のウズラ飼育場の二羽から高病原性鳥インフルエンザのH7亜型ウイルスが検出されたと発表した。定期的な抗体検査の中で発見されたものである。一ヶ月に1回やっていたものと考えるのが妥当であろう。一ヶ月の間に、20%の感染に広がったのか。今ある情報からすると違法ワクチンからの抗体と言う事はない。ワクチンなら10羽中2羽だけと言う事はない。可能性が一番高いのが、野鳥からの感染と言われている。野鳥には常に鳥インフルエンザが潜在化してウイルスは存在している。今回のものは弱毒性の高病原性鳥インフルエンザウイルス(H7亜型)ということである。うずらの状態は日常と全く変わらないそうだ。このうずら養鶏場で32万羽いるらしい。実際の羽数は28万羽、恐いのは28万羽の感染連鎖である。もし、7回以上の感染連鎖が起これば、強毒化する、可能性も出てくる。既にパンデミックは弱毒のほうが、危険だとか言うインチキ情報が出ている。
可哀想なことではあるが、全て淘汰すると言う判断しかないのであろう。ただし、厳重な監視の下で、感染している個体の経過は見てみる必要はある。パンデミックなどという、新しい言葉を使えばいかにもそれらしいが、弱毒のH7型のウイルスなど、自然界には常在していて、継続して抗体検査をしていれば、必ず繰り返し発見されるものだ。全ての鳥を監督下に置くことなど、できるわけがないが、今の思想は野鳥の全て淘汰する所まで行きかねない。問題は、こうした弱毒のウイルスの、感染連鎖から起こるウイルスの突然変異なのだ。感染が繰り返される間に徐々に毒性を高めるような、変異をすると言う事は、既に学問的に確認されている。しかし、1万羽以下程度では7回つまり、現在の10羽中の2羽と言う状態は、せいぜい3回の程度の感染の繰り返しであろう。1000羽以下の場合は2回以内で納まる。これでは変異の可能性はほとんどない。
今回の感染は昨年暮れに韓国で発生していた。弱毒のH7ウイルスと同系と考えるのが妥当だ。そこからか、そこに存在した野鳥からか、日本に渡った鳥が感染源と推理される。季節的にもその可能性が高い。今回も閉鎖鶏舎の詰め込み形式の大規模工場的養鶏場で起きた。いかに野鳥の進入をネットなどで阻止した所で、外部からの感染は防げない。上空からの映像では、野鳥の侵入など先ずないように見える構造である。防げないという事を、前提に対応を考えなければならない。誰だって病気になりたくないが、必ず病気になって生き物は死ぬものである。完全防御の思想は既に崩壊している。どう、病と寄り添って、妥協線を見つけるかだ。強毒化しなければ、むしろこの弱毒のウイルスなら感染したほうが良い。それが自然の姿だ。自然界から、ウイルスを排除できない以上、上手く折り合ってゆくしかない。
またまた、政府の間違った対応を原因とする、誤解される情報が広がり、養鶏は良くないものという、イメージが広がっている。「仕方がないが、近づきたくないもの。」と言うイメージがこう言う事から増幅される。28万羽をただ淘汰する。そうした無意味な予防法しか、とれない動物虐待を続けていて良いものか。大規模養鶏を禁止すれば良いことだ。1万羽以上を一箇所に飼育することを禁止すれば良い。生き物は大量生産大量消費するようなものではない。卵は1個230円位するもので、そのレベルで食べればいいものだ。安ければ良いというような思想がおかしいのだ。大規模畜産は人間の消滅につながるようなリスクを秘めている。人間の手に負えない新しい病気をもたらす、リスクである。そこまでして、安い卵を作り続けることは、次世代に対する。責任を放棄しているようなものだ。
このブログは家畜保健所の方も読むと聞いております。もし私の見解がおかしいとするなら、是非その意見を寄せていただけるとありがたいです。
昨日の自給作業:醤油の大豆の準備1時間 累計時間:18時間