梅雨明け

   


    (写真はソバカス撒き)
昨日7月19日、気象庁の判断では、関東、東北、東海、北陸の一斉に梅雨明けと言う事になった。この辺では平年並み。夏休み入りが、梅雨明け。子ども達の歓声とプールの水しぶき、そしてかっと照った青空。イメージどおりではあるが、私の梅雨明けは、7月6日だった。昨年もそうだったが、気象庁ははっきりとしたことを出せないまま、なし崩しに梅雨明けを宣言している。それでは、農業をやる身として、ちょっと困る。雨が降らなくなる分かれ目は、確実にしたい。それが梅雨明けかどうかは別にして、農作業的に、あれこれ予測を立てないとならない。今年も少し変則的に、気温の上がらない梅雨だった。7月初めは嘘のように、肌寒い日があった。この朝からの暑さでは、ついこの前の事なのに思い出せないくらいだ。結局、この2週間、夕立はあったが、梅雨らしい雨はなく、私の梅雨明け宣言の方が、実際的だったのではないか。

学生の頃山に登るのに、必ず梅雨明け1週間を、目標にした。雨が先ずは降らないからだ。この1週間で一番長い縦走登山を計画する。後ろ立山連峰もやったし、南アルプスもやった。もちろん北アルプスの縦走も、その時期に登った。良く一緒に行った、美術部の登山仲間の松木さんや般若さんがそう言うので、いつの間にか身に付いたことだ。山北の山の中に暮らすようになって登山はやらなくなったが、山はいい。今度、里地里山の活動で、久野の明星岳までの登山ルートを整備する事になっている。やはり森林組合で、管理してきたらしいが、登山道は完全に消えている。林道が通るようになれば、当然昔の、歩き道は要らなくなる。不老山に登った時、それでえらい大変なことになった。そういえば、登山道整備の日程の連絡が来ないが、どうなっているのだろう。実際進めていた、市役所の担当が、農政課に変わったことが、影響しているのでなければいいが。

今は梅雨明けは畑作業のほうだ。雨がどの程度で降るのかは、種蒔きや、土の耕運には重要な判断になる。田んぼでは、蕎麦カスを撒くタイミングは、雨を見計らってと言う事になる。雨が降ればせっかく広がった、そばかすが沈んでしまう。田植え後2週間程度は、何があっても、ソバカスで覆いたい。雨で沈んだら、すぐに又撒く事もある。梅雨時だから、この作業は天気の様子見ながらとなる。誤解する人がいるが、ソバカスというものはそば殻ではない。そば殻ならそば殻とかく。蕎麦ヌカでもない。あくまでソバカスで、そば殻の周りについている毛羽のようなものを、削り取ったパウダー状のものだ。間違えて、蕎麦ガラを撒いた人が居たが、これは分解が遅くて効果がない。蕎麦ヌカならまだいいが、これは水に浮かない。水に5日間浮いていて、沈んだらすぐ分解してしまう。これが抑草に効果が高い。トロトロ層の形成にも影響する。

気象庁の梅雨明けは、きっぱりしていない。太平洋高気圧が張り出してきた時。こう考えているようだが、雨が降らないと言う事が、一番ではないのか。高気圧の張り出しが、明確に成れば、雨は降らないだろうが、雨が降らない気圧配置は、それだけではない。日和見しがちなお役所が、日和見が出来ないのがおかしい。気象が荒くなっている。これだけは確かだ。荒いというのは、極端と言う事だ。暑ければ暑すぎるし、寒ければやたら寒い。春先台風が来たり。突風が竜巻だったりする。今年の夏は、暑そうだが、案外に早く終わるようにも思う。稲の方はこの1週間が勝負だ。8月3日の田んぼの勉強会の頃には、ほぼ結論が出ているはずだ。今の倍になっているはずだ。去年より分結が取れそうな雰囲気だが。干しはしない。深水は続ける。結果がどう出るか。心配だが、楽しみだ。

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