ヒーリング「神世界」でした。

   

世はどうも、スピリチュアルブームということらしい。病気が治るというのが、大抵の場合キーワードのようだ。のうのうと神奈川県警幹部、署長クラスだそうだが、犯罪とは思わないと居直っている、らしい。テレビでも、前世が云々などと言う、訳のわからないものが、頻繁に流されている。今日の星占い。が天気予報のように流される。迷惑なだけでなく危険な話だ。人間の個人としての自立が弱まっている証。こうやって、洗脳のような形のメディアの垂れ流しが続けば、オウム集団の登場を、促していることになる。国会で冗談めかして、UFO論議だ。冗談のつもりが冗談ですまない人がいることを、忘れてはいけない。新興宗教ブームと言われて久しいが、これが、とっつき易い形に変化している。ヒーリングとか、癒しとか、当たり障りのない所から付け込んでくる。新しい言葉に置き換えてはいるが、人間の知性に対する挑戦だと考えたほうがいい。狐つきとか、お犬様とか、やっとそうした愚かしさから人間が抜け出たかと、思えば、またぞろ先祖がえりのようだ。

神奈川県警の警備課長を解任された吉田澄雄警視が霊感商法に関与していた。とされる事件で、投資話を持ちかけられ現金を振り込んだ部下が「上司だから断りにくかった」と話している。勧誘は警備部のほか刑事部、交通部、警察署員まで及び、グッズ購入などで700万円をつぎこんだ巡査長もいた。県警は上下関係を利用し広範囲に勧誘を繰り返していたとみている。神奈川県警の内部の人間関係が、ぐちゃぐちゃで、統制が取れていないことが窺い知れる。霊感商法や詐欺に警官が加担していたとしたら、警察への信頼は失墜する。関与の度合いなどを徹底解明しなくてはならないが、疑惑捜査の主体が神奈川県警でいいのか。同県警では1999年に警備部外事課の元警部補による覚せい剤使用が発覚。組織ぐるみの隠ぺいが明らかになり、当時の県警本部長が犯人隠避罪で有罪判決となった。警察庁は、平成11年9月の神奈川県警察における一連の不祥事案において、事案が県警察内部で隠ぺいされ、適切な事案の報告が行われていなかったこと等の反省に基づき、「不祥事案の未然防止と適正な処理について」の指示が出されている。

根本的な原因が県警にある。その捜査を県警が行う。これでは駄目だろう。吉田警視はたたき上げの星だそうだ。外務省でもそういう事件があったが、官僚機構の中では、上級試験の合格者が幹部を占める。しかし、世渡りの上手い、抜け目のないような人間が、仕事ができると言うような理由がつけられて、上層部の職務に付く。人間の裏側に熟知したタイプだろう。通例として、お金に対して、特に使い方において、汚いことが平気で出来るような人間が多いい、と想像される。そのたたき上げ方が大きなストレスになっただろうし、お金も必要だっただろう。「神世界」との接点はその辺りだろう。

日本社会の方向性の喪失、これがヒーリング「神世界」のような、人間の弱さに漬け込む、悪徳商法の頻発になる。一番は政治の責任だ。政治世界が悪徳商法の見本市状態だ。解決には、自立した個人の確立しか道はない。民主主義の確立。小田原市の教育委員会のように、「おだわらっ子の約束」などを押し付けていれば、子供の置かれる環境は悪くなるばかりだ。自分で自分の生きる目標が見えるためには、教条的に正しい道などを示してもらっても駄目だ。そんな教育をしていれば、より都合のいい、エセ宗教に洗脳される基になる。何が正しいかを自らが「思考」できることが大切。早寝早起きもいいけれど、それを正しいこととして教えるのでなく。当人がそうしたいと思うように考えられる人間を育てなければ、教育じゃない。教育勅語の失敗を又繰り返せば、軍国少年が、金権人間に代わるだけになる。

 - Peace Cafe