2007稲刈り

      2016/08/10

稲刈りをやった。いい稲刈りだった。出入りはあったが、総勢12人の稲刈りだった。初めての諏訪の原の人も参加してくれて、有難かった。初めての田んぼで、作業の手順で少しまごついたが、力を合わせて、4分の3が終わった。今年は、少し早めに、と言っても9月に入ってから、間断潅水にした。田んぼに充分水を貯めたら、水がなくなるまで待つ。これを繰り返した。それは、田んぼめぐりの際に田んぼの土の固さには、随分の違いがあると言う事を、実感したからだ。硬くしっかりしていると言う事は、稲刈りの作業は随分楽になる。この点を重視した。以前は、イネが青いうちは、水が必要なはずと、最後の最後まで水を入れて置きたいという考えだった。その考えが、いいか悪いかは結論がでていないが。稲刈りの作業性を重視した。さすがに、作業は楽だった。ハザ掛けもしっかり立てることが出来た。

それでも昨年までの坊所より、作業には時間が掛かった。3つに分かれているためだ。分かれていると言う事は、畦周辺を手刈りしなければ成らない。この手間が、一枚の田んぼより、相当に要る。一条刈りのバインダー一台で、稲刈りだったので、2反5畝全部をやることは、土台無理な事だった。バインダーの利用が、集中して、2台借りる事は無理だった。2台あれば、どうにか終わったかもしれない。あるいは、前日の準備をもう少し工夫する。畦周辺の手刈りと、バインダーの回転箇所はあらかじめ終わらせておく。ハザ掛けの竿の準備も3枚のどこのどう配置するか。考えておく。そう言えば、最初に坊所でやったときには、一日では終わらなかった。段々慣れて、一日で終わるようになった。

稲の出来は昨年よりは、少し良いように思える。稲束を持った感じが少し重い。バインダーから繰り出すリズムも少し早いように感じた。バインダー紐の減りも、少し早いのではないか。田んぼが広いのだから、当然か。などなど、つい予想しながらの作業になる。結局、慾目のことで終わるまで分からない。ハッキリしたのは、やはり、無効分結は減った。減ったにもかかわらず、稲はまだ青さを保っているから、今年の栽培で試みた、少しきつく、土用干しを行った事は、良かったかもしれない。田んぼが変わったことだし、もう少し継続して、観察を続けたい。早く間断潅水に入る事もいいのかもしれない。ただこの辺は、秋の雨が、今年は具合いの良い間隔で降った、これも考慮する必要あり。

土は、まだ悪い。何が悪いといわれても難しいのだが、何となく活性していない。生き物が少ない。少ないことは、この場所の個性なのか、あるいは、土作りの結果なのか。少ないと言えば、この田んぼには山女の稚魚が来ていた。これは坊所と一緒。
それにしても、気持ちのいい稲刈りだった。それは参加者全員が、懸命に働いたからだろう。気持ちを併せて、身体を使って動く。途中、向山神社の祭りが来た。もうみこしは、トラックに鎮座している。人が担ぐことは出来ない。それでも全集落を廻ると言う事でやってくる。ああ、私たちの稲刈りは、私たちの祭りだ。みこしが、自動車に載るようになっても、私たちの稲刈りは、コンバインではない。最低限の機械と言う事で、バインダーだけは使うが、人海戦術でともかく身体を張ってがんばる。これが、人間の原点。今日の午前中は稲刈りの続きをやる。天気予報は朝から雨となっていたが、何とか念力で、稲刈りが終わるまで、雨は降らせない。

 - 10月, 稲作, 農法(稲作)