タミフルの使用禁止
厚生労働省は21日未明、インフルエンザ治療薬「タミフル」輸入販売元の「中外製薬」に対し、添付文書の警告欄に「10歳以上の未成年の患者に、原則として使用を差し控えること」を書き加え、医療関係者に緊急安全性情報を出して注意喚起するよう指示したと発表した。事実上、10歳代の使用をほぼ制限する措置となる。 今更であるがやっと重い腰が上がった。常識のある親なら、自分の子どもにタミフルを飲ませるような事をしている訳が無いと思うが。薬の恐ろしさを改めて、認識する事になった。今回の禁止の直接の原因は今まで公表していなかった。異常行動事例が次々と見つかってきたからだ。これから更に再調査するらしい。この辺が何で今になってと言う事で、役所の言う事だから、正しいなどと信じては成らない。薬と言うものは、できる限り使うべきでない。病気と言うものも、必要で起きていて、それを受け入れ、自己治癒力を形成してゆくと考えたい。
今回は9件が新たに見つかったタミフル服用後の異常行動だが、当然これは氷山の一角だ。今になって何故発表するのかを少し疑いたいところだ。タミフルをやたら、備蓄したが、あの無駄はどうしてくれるのだ。新薬の承認などを手掛けていた厚生労働省の課長が、「タミフル」製造販売元の中外製薬(東京)に天下っていた。これなどは、業界と厚生省との癒着をまさに表わしている。こうした互いの利益の為に、人の命が、もてあそばれているのだ。薬と言うのは、アメリカ人に有効で、害が無いとしても、日本人には違う反応があると言う事がある。日本の風土の中で暮らすものが、海外の薬品を使用する場合、新たに日本人に対する充分な試験が必要だ。こうした、認可を行う役所と認可を申請する製薬会社が、天下り関係では、厳正な審査など期待できない。
同時に、インフルエンザ治療薬「タミフル」服用と異常行動の関連性を調べている厚生労働省研究班の主任研究者の講座に、販売元の中外製薬から寄付金名目で1000万円が支払われていた。関係ないといいながらも、中外製薬の意図は明白だろう。これは、別に珍しい事でなく、産学協同が言われる以上大学と、企業がこうした形で、連携している事は普通の事になっている。大学がお金にならない学問をしてはいけないような、状況になってきているのだ。遺伝子組み換え作物の実験では、その危険性の確認実験をしようとした、アメリカの学者が、そうした企業の不利な研究は大学から冷遇され、研究費も出なくなっていると書いている。企業有利なお金になる研究者は、農学で言えば、化学肥料や化学農薬の研究者が、学士院賞を受賞するなど、ゆがんだ学問の世界になっている。
インフルエンザで慌てて薬を使う必要は無い。普通は自然に免疫力を確保し治癒する。鳥インフルエンザ騒ぎで、人人感染が起きて、何千万人が死ぬと言われている。そうしたことも、いつかはあるだろう。だからと言って、ワクチンを緊急開発して備蓄するなど、愚かな方策だ。起きる起きると危機を煽り、一年で無駄になる薬の備蓄に、膨大な費用をかけているのは、陰謀のような物だ。製薬会社と、それに付随する学者。そしてそれを取り持つ厚生省。そして、その提灯を持つマスメディア。こうして、国民は踊らされ、何百億円も無駄にしているのだ。今の状況を冷静に見てみるべきだ。インドネシアが最悪の状態だが、年間10数名だ。今のところ大きな変化も無い。ウイルスの分析を念密に行うことが、今やるべき事だろう。