農水省の対応

   

農水省の農林水産省消費・安全局動物衛生課担当:山口氏と電話でやり取りをした。15分ぐらいやり取りはあった。突然一方的に電話を切られた。担当の係官としてあるまじき態度だ。話し合うことも、情報も聞かせてもらえないと言うのでは考えようもない。神奈川県はやらないのだから、あんたには関係ないでしょう。笑いながらそう言っていた態度だけが、心に突き刺さっている。農水の担当官山口氏は、鶏を飼育した事がないとおもう。養鶏場内を消石灰で消毒するという、現実を想像することができない。毎日その場で作業を続けるのだ。意味の無い、むしろ害があると考えている事が、真っ白な粉の形で目にし続けることになる。周辺の人も、これは何かとんでもない病気が発生したらしい、部落でも噂で持ちきりに成るだろう。説明しても言い訳になるだけだ。私の家の軽トラの跡が、行動範囲を示すように、部落に線を描くだろう。

農水省に抗議するのは当面止めた。要望書を松岡大臣に書くことは書いたが、出すのは止めた。空しくなってしまったのだ。孤立感というか。あまりにも農水の空気が遠くて、糠に釘というか、気力が薄れた。もう一つには、鳥インフルエンザに対する、情報操作が起こっている。この状況かでは、きちっと考えることは出来ないだろう。この鶏の病気が、人の感染症に移行するという、不安感だ。何千万人が死亡するという、予測が一人歩きしている。現在のウイルス学のレベルでは本当のところは誰にも分からない。分からない事なのに、不安を指摘した医学者の考え方だけが、センセーショナルに流布する。私がそう簡単に人が死ぬような事は起きないと、3年前現代農業に書いた。当然の結果だが、医学者の一部の不安説に勝るわけがない。しかし、日本では誰も死んでいないし、世界でも感染267人死亡161人これは殆ど起きていないと考えていいに近い数だ。しかもインドネシアに集中している。日本で発生しているウイルスとはタイプが違う。もし、人人感染の問題なら、インドネシアで防疫をする必要がある。日本の養鶏場を消毒したところで、何の関係もない。この混同が起きている。今何を言っても聞く耳がない。

養鶏場間でのこれ以上の蔓延を防ぐ為とするなら、予防的に日本中の養鶏場を消毒したところで、野鳥については手のうちようがない。やることがないからと言って、無駄なことをやるのは困る。じっと時を待つしかない、自然の吸収してしまう力を信じて、待つほかやることはない。野鳥の糞にウイルスがいることを恐れて、消毒をしろというのだろう。野鳥の糞が乾き風に飛ばされるなどという、様なことだってあるわけだ。ネズミだって、ゴキブリだって可能性はある。防ごうとしたところで、出来ない事だ。むしろ鶏を健康に飼う事、健康な鶏は簡単には風邪を引かない。少々ウイルスが来たとしても感染は起きない。ここで頑張るしかない。

今やるべきことは、次の鳥インフルエンザウイルスの高病原性への変異の可能性を断つ事だ。これも学問的には確認されていないとはいえ、大規模養鶏場の動物虐待とも言える、反自然的な、許されない飼い方に由来する。状況証拠からの判断だ。何万羽の身動きも出来ない、太陽の光にも当らない、すし詰め状態の肉用養鶏の中に、弱毒のウイルスが入る。これは鶏に何の影響もでないから、気付かないまま飼い続ける。すぐに何万回の感染の連鎖が起きる、これがウイルス変異の元凶と考えて、ほぼ間違いがない。この大規模養鶏法が、アジアに劣悪な環境下で広がっている。この元を断つ事こそやるべき事だ。先ず日本だ。日本国内でのケージ飼い大規模養鶏を禁止する事だ。全てはそれからの事だ。

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