コロナの湯か、万葉の湯

   

先日、湯快爽快さかわの前を通ると、まだ工事は始まっていないようで、紐で入れないようになっているだけだった。だだっ広い駐車場が、何か挑戦に破れたような寂しい気分が漂っていた。そこだけ時間が経過していないようでもあり、何年も過ぎてしまったようでもあった。

その後、あちこちのお風呂屋さんを歩きながら、品定めをしている。近いと言う事では、 「万葉の湯」だ。だから、駅のほうに用事があれば行く。しかし、高い。1200円である。めったに入れない。銭湯と言うわけではない。まぁー便利なところなので、止む得ないのか。ピースカフェも置いてくれている。全体に明るくて、近代的。情緒は無いが、きちっとしている。中心は2400円で入場して、一日楽しむと言う事なのかな。

「コロナワールド」も何度か行った。ここは400円で入れるから、その点はいい。問題は一つあって、道路の混み具合が厭だ。巡礼街道の状態がひどい。この辺で暮している人は、生活できるのか心配になるほどだ。しかし、400円はいい。このコロナの湯は、映画館や、パチンコ、ゲームセンターが、併設されているのだが、タバコの煙がひどくて、とても探検する気になれない。体質的に、タバコの煙に弱く、10分そういうところにいると、完全に肺をやられてしまって熱を出すことになる。ここは一応温泉と言う事だが、温泉と言うほどの効果は感じない。打たせ湯が無いことも、マイナスだ。

レジオネラ菌の性だ。このために打たせ湯を止めた、大規模温泉施設が多いい。家庭用の24時間風呂もレジオネラ菌問題をNHKが特集して、一気に下火になった。これも菌に対する過剰反応だ、と私は思っている。サルモネラ菌も、O157もそうだが、病気の説明の方から入ると、有得ないような100万分の一の可能性も、わが身に降りかかるような気がしてくる。その為に、不思議な衛生観念が蔓延し、細菌や寄生虫にを、極度に排除することになり、ひ弱な体質や、アレルギーを生み出している。総体としてみたら、菌と共存した方がいい。それが自然だ。本当の自分の健康は、自分の思想で作りださないとダメだ。

コロナの湯には打たせ湯が無いのが、唯一欠点だ。さすがに混んでいた。しかし、私は混んでいるのは全く平気だ。むしろ、良かったと感じる。サウナも、湯船も、電車の中のようだったが、それもいい。隣の人が大声で「混んでるけど、仲間だと思えばどうと言う事は無い。」みんな同感の、ほっとした空気が流れた。お風呂には、冗談でも言って、場を盛り上げ、ほぐす、人がいるといい。きっとみんなの尊敬を集めるに違いない。江戸時代の風呂屋には、きっとそういう人が居たはずだ。

コロナの湯の常連は、さかわが止めてから人が倍になったと、話している。これで倍と言う事は、随分すいていたという事だ。これも原油高騰のあおりを食らっているだろうから、この先の経営を考えたら、エネルギーの工夫が、必要だろう。

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