穂揃い期:出穂期

      2016/08/08

今日を坊所田んぼの「穂揃い日」にする。今年は大分遅い。と言ってもこの穂揃いをいつにするかは、どのくらいの状態を穂揃いと見るかで、ずれてしまう。数えるわけではないが、70から80%の穂が出た頃を、穂揃いと一応は決めている。水口が極端に遅れるので、この辺りをどう見るかで、また変わってしまう。

出穂期(しゅっすいき)を記録して基準にする人が、普通かもしれない。しかし、出穂がばらつきが大きく、どうも特定が難しい。走り穂が、今年は10日ぐらいからあった。しかしあったと言っても、その後が続かないので、これは明らかに、他の品種が混入したと思われる。18日ぐらいから、出穂が始まり、26日を穂揃いと特定したい。

穂揃いは早い年で、15日の年もあり、25日ぐらいの年もあった。いずれにしても稲作を始めて一番遅い年に今年はなった。7月の日照不足の影響が大きく出ている。6月は天候のせいだと思うのだが、、水温が上がった。入水口18度の日があった。稲の活着、動き始めが早く、分結が始まった。このときは、冬場に育った、菜の花の肥効の影響も大きいと、考えていた。つまり、2反に満作に育った菜の花をそのまま漉き込んだのだから、その菜種の量でも、150キロぐらいはあったと考えた。油粕でもこれくらい撒けば、充分なところだ。

7月の日照の少なさは、この地域では新記録だ。低温傾向もあり、水温は全くあがらないまま、稲も停滞した。分結も7月には殆どしない状況となった。8月になって、梅雨が明けが宣言され、その後は例年の夏ほどではないが、天候が持ち直し、稲は待っていた様に株を太らせて行った。葉色も落ちることなく、充分肥料があることを示している。秋落ちは無い。これで採れないという事は無くなり、ホットはしたが、分結は平均15程度かもしれない。18ぐらいと見ていたが、慾目かもしれなかった。救いは穂の大きさで、これは例年以上になっている。130から150の穂もある。

この所悩まされた、すずめも今のところは付いていない。それでも9月には行ったら、対策が必要かもしれない。草は相変わらず、目立つ年だった。菜の花抑草を失敗した。どうも、赤木さんの言われる、代掻きをしてから、2週間して田植え、この感覚が、今のところ怖くて、馴染めない。菜の花を刈り倒す、時期は、菜の花の状態は、枯れかかっていたらどうなるのか。今年はこの考えで進めた。花の時期がいいのか。それなら、いつ播種するのがベストか。春播きでは到底大きくはならない。この辺の目安が、案外に難しそうだ。

それなら、レンゲの方が、やはり安心に感じてしまう。ともかくこの辺を、良く検討してみたい。一年で、撤退と言うのも情けないが、今のところ、菜の花抑草のシステムが、頭に整理できないでいる。

今年もう一つ気付いたのは、アキニシキと、キヌヒカリで天候の影響が大きく違ったことだ。キヌヒカリは極端に遅れている。アキニシキはそれほどの遅れでもない。早稲品種と、中手では、日照に対する反応が違うのだろう。このままだと、同じ時期の稲刈りになりそうだ。例年2週間は違っていたのに不思議なことだ。

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