2018年田植えの準備

   

5月26日と27日に田植えを行う。籾洗いが、春分の日。種まきが4月21日。それから5週間が経過して、イネは5葉期になった。平均して背丈は30㎝。予定通りの苗である。田んぼを良い土壌にする。水管理を適切に行う。これまでの準備も、これからの管理もすべては、この苗の良し悪しにかかっている。良い苗とはどういう苗か。まず、長さは30㎝欲しい。根元にはすでに分げつが2本ある。そして、根は10㎝以上ある。株はすでに扁平になっている。苗床の株を撫ぜると弾力を強く感じられる。あれこれ触ってみて、この跳ね返る感触の強さを覚えておく。色はあまり濃くなく、さわやかな黄緑である。

種籾用の苗。すでに分げつを2本している株を選んでいる。これで300本くらいか。種籾には100本あれば足りる。

代掻きの終わった田んぼである。田植えまでは深く水を張っておく。そして、田植えの前日か前々日に、田んぼから水を抜く。田んぼに線を引くためである。線を引きやすくするのが案外に難しい、水が多く残っていれば、くっきりとした線が残らない。乾きすぎていれば、線が付かない。上手く線を引くためには道具が重要である。

水が引き始めた田んぼ。

選の引き終わった状態。これで線の交わる場所に稲を一本ずつ植えてゆく。だから、植えられた苗の数で、ほぼ田んぼの面積は正確に出る。300㎡くらいの田んぼだが、20分ぐらいで線は引けた。

線引きは重いものの方が良い。これをただ引きづって行けば船が田んぼに着くようになる。ただ田んぼには漉き込んだばかりの緑肥があったり、当然凸凹もある。ごみを引きずらず、へこんだところにも線が残るようなものでなければならない。30cm間隔で良いと思うのだが、使用している線引きは28cm間隔である。慣れるまでは正確な升目を引くことはできない。ここで引いた線が、コロガシの作業、稲刈りの作業にまで影響する。できる限り正確にひくことである。田植え前日に、線引きの状態を確かめるために線を引いた。2度代かきの田んぼである。土がねっとりしていて、いつもの年より状態が良い。確かに1か月前の代掻きは効果が高そうだ。一度目の代掻きが終わり、3週間たった時に、コナギが生え始めた。それは、苗床でも同じことである。苗床の経験で分かることは、苗床でも通路部分の耕さない場所は、コナギが生えないということになる。代掻きをして3週間でコナギが生え始める。そして4週間目に2度目の代かきをした。もう一度植え代の代掻きをするのが3度代かきという事になるが、3度目をやることは余裕がなかった。

 

 

1㎡200グラム撒きの苗床は少し密になった。1㎡に100グラム蒔きにできればさらによい苗になる。にしてやる方が良い苗が出来る。まばらなほど生育が良かった。良い苗が出来るための条件は、良い発酵土壌になっていること。十分に肥沃な土であること。日照が充分になる場所。ヒエが生えないこと。水が暖かいこと。水がわずかずつ動いて居て腐敗しないこと。種籾は播種5週間前に籾洗いの海水選を行う。そして12度以下の低温の流水に付けておく。鳩胸になったところで、冷蔵庫に保存する。今年ただ、桶で暖かい水の中に3日間付けて置いて、鳩胸にしたものを同時に播種してみた。まったく同じ条件で管理をした。ほぼ同じ高さの株になって、対して違わないかと見えたが、比較観察してみると、弾力が弱い。葉の幅が狭い。分げつをしていない。やはり、種まき前の処理が苗に影響していること側かった。川に浸けられない場合は、桶に入れて日陰に置いておく。水道水をわずかに流し続けてやればよい。水道水は小田原の場合12度くらいである。

冬水田んぼは、水を落としてもなかなか水が抜けきらない。 機械上ならば問題がないのだろうが、線を引くとなるとこれではまだ線が引けない。

 

 - 稲作