5月の自給作業
5月は田んぼの準備である。4月23日の播種から、引き続き苗作りである。稲の苗が健全に育つように水管理を行う。今年は苗は4月28日に5日で発芽した。5月28日の田植えに、5葉期を目指して管理してゆく。稲苗は肥料ではなく、自根の力で成長させる。根が苗床の土に大きく深く伸びて、滞りのない生育が目標となる。春の気象は遅霜が来るようなこともあれば、真夏の炎天になることもある。これをこまめに管理する。苗は生育段階で性格を変える。川の中で鳩胸状態まで進んだ種が、セルトレーや直播をされている。14、5度で発芽する種は当然苗床に置かれると15度以上になる。入水温度は大体朝13度までであるが、水は回って苗床に入るころには20度にはなる。苗床の土壌は夜でも水よりもかなり高く20度近くある。そこで一気に苗は発芽をしてくる。目標は1週間の発芽である。今年は5日目の発芽で順調である。すでに緑色の芝生状態になっている。
1週ごとに1枚葉を出す、滞りのない素直な生育が目標になる。種は、一葉期の葉を出すまでは土壌は濡れているくらいの状態が良い。酸欠になることは良くない。播種5日後の4月28日には雨が降った。雨は酸素を含んだ水なので、土壌が酸欠にはならない傾向の水ではある。それでも湛水状態が長く続くことは、腐敗に繋がり良いことではない。苗床の土はは水が抜けにくいので、排水に気おつけなければならない。2枚目の葉が出る頃から、稲は徐々に水を好むように変わってくる。葉先が水没しなければ、枯れることはない。それでも3葉期までは、水やり方式で進め、湛水はしない。3枚目の葉が出たらひたひた水を目標にする。葉の生育に合わせて、水位を上げることになる。水没時間が長くならないようにする。畑の作物であれば、根を深く広げるために、土壌水分の不足で誘導するという考えがあるが、稲は乾いているから水が欲しくて深く根を張るという事はないようだ。十分生きた水のあるところで根を素直に伸ばしてゆく。4、5週目に入ると完全な湛水状態で育てる。
5月の畑は種まきの一番楽しい季節だ。苗の植え付け準備も進める。今年はハト麦をやる予定である。以前はハト麦茶を作っていた。いよいよ無くなったので、今年は栽培をする。ハト麦は上の畑に作る。たぶんハトムギなら、上の畑でも獣にやられることはないだろう。下の畑にはトオモロコシの種まき。いんげんの種まき。ナスとオクラとニガウリの苗の植え付け。すでに植えているものもある。かぼちゃも斜面に這わせたいので苗を植える。すでにかなり大きくなっている。漬物大根を作る予定である。こかぶも蒔く。山芋は大きな布袋で育てる。オクラ、ブロッコリーのなどの苗は鶏小屋の前に植えた。宮古島の黒小豆だけは、又作りたい。いんげんはサクサク王子の自家採取種を蒔いてみる。
トマト栽培はもう少し分かってきたらまとめてみたいと考えている。つまり、10段越えて取れるようになってきた。もう一息である。トマトは完熟たい肥を引き詰めて作る。5坪ほどのハウスに踏み込み温床で出来た堆肥を順次入れてゆく。ハウス内にはトマトはハウス内で脇芽を差し芽で増やし始めている。循環する作り方である。トマトは5本をハウスの中に作る。これで一年中食べることができる。ハウスは加温はしていないが、ハウスで年間成長を続ける。脇芽の苗が生育をしたら、親木は片づける。ハウスの構造が問題で、屋根がトマトのある場所はかかっていて、株自体は直接は濡れない。しかし雨が降ればハウスの土壌は濡れるようになっている。雨ダレはハウス内に入る。雨だれが入るところに、かんきつの鉢が2つある。アロエベラ、観音竹、などがある。という事は、ハウスについてまとめて別に書く必要がある。