タマネギの植え付け

   

 

今年もまた、タマネギは苗が充分にできなかった。タマネギの苗作りは毎年失敗している。今年も原因がよく分からないまま失敗してしまった。原因が分かれば来年には何とかなるのだろうが、原因が分からないまま失敗だから、始末に悪い。苗箱方式よりもセルトレー方式が良いのだろうか。苗床の方は発芽は悪かったのだが、最終的にはそれなりにはできた。試しに苗床の脇に蒔いておいた、ブロッコリーは良く生育している。12月10日にみんなで苗箱を持ち寄ったのだが、岡本さんの苗だけは実によくできていた。何故だろうと思う。まったく理由がよく分からない。岡本さんは日当りのよい、雨の当たるところに出しておいたそうだ。来年はハウスの中に入れようかと思っていたのだが、どうもこれも違うようだ。近藤さんによると愛情不足だと言われていたが、近藤さんより岡本さんの方が愛情が深いという事になるのだろうか。何か科学的な原因があるはずだ。

今年はジョイファームから苗を分けてもらった。ずいぶん大きな苗だった。但し植え付けが少し遅れてしまったようでもある。玉ねぎ畑は舟原田んぼの下である。大豆を栽培していた後作になる。大豆をとってすぐに鶏糞を蒔いた。5m×40m=200㎡に鶏糞堆肥を500キロとソバカスを10袋ぐらいを入れた。そして、トラックターで良く耕して置いた。3週間経過したところで、玉ねぎの植え付けである。私の経験としては、タマネギの植え付けは11月中と考えていたのだが、みんなが12月でも大丈夫だという事で、遅れた気分はあるのだがこの日になった。玉ねぎは肥料が必要という事と、沢山いれた。しかし、堆肥がタネバイを呼び寄せる。だから、完熟たい肥を十分に土になじませて使う事にした。舟原あたりではそれほどタネバイの被害は聞かない。土の状態、匂いの様子では、堆肥の悪影響は感じられなかったが、果たしてどういう結果になるだろうか。

10日の植え付けは9時から始めた。まず75センチのベット、10メートル×11本作った。そこに5つの穴の並んだ黒マルチのビニールを敷いた。同時に、苗床の苗をとってきた。これは全部で1000本ほどか。一人100本程度分けて植えることにした。余り大きくはないが根は十分に張っていて、良い苗に見えた。別に分けて植えてみた。赤タマネギの苗を15本、みんなに吉宮さんが分けてくれた。一人は330本植えられるという事になる。残りの部分にジョイファームの苗を植え付けた。全員が終わったのが、12時だった。植え方はあまり深くならない様にという事だったが、これがいつも難しい、それほど気にしなくて大丈夫だという言葉で、ともかく植え込んでしっかりと押し込んだ。苗の今ある根は役にたたづ、新たに出る根が株を育てるという事だそうだ。稲の時もそういいながら田植えしている。

全部が植え終わると、なかなか壮観だった。午後には家の方の畑に、200本ほどジョイファームの苗を植えた。こちらはマルチを使わず、そのままやってみる。実はこちらは無肥料に近い。燻炭だけは入れたのだが、果たして大きな球になるものだろうか。今朝はもう霜が降る寒い朝だ。この寒空でタマネギたちは今大丈夫なのだろうか。冬育つ作物というものは、健気なものだ。この寒い中に葉物野菜が緑の色を増してきている。まだネギの苗が残っているので、タマネギの会の奥の場所に、マルチをやらないベットを作り、比較のために植えておくことにしよう。ともかく、寒いのでできるのかどうか。実験である。

 - 12月, 自給