柿渋染め筒袖
柿渋染めの筒袖である。正絹の白の着物をただ同然で購入した。裾模様として、汕頭の刺繍があった。刺繍部分を袋物の材料にしようと、切り落としてしまい。上部の白い着物を筒袖にした。縫い直しは少し難しくて、自分ではやり切れないので、カヨ子さんがやってくれた。そして、柿渋染めにした。7回繰り返して染めて、気に入った色になった。柿渋液を10倍ほどに薄めて、そのまま漬け込んで置く。そして引き上げて日光に晒す。乾いたら、洗濯機で水洗いして、良く絞って、また、柿渋液に付け込む。そして日光にさらす。一回ごとに徐々に色が濃くなってゆく。たぶん、写真よりもう少し濃い感じである。少し迫力のある色彩になった。何ともいい色になった。
なかなかうまく映らないものだが、色むらがなかなかいい。同時に白の結城紬の布も染めたのだが、なかなかいいものである。これは、種袋にするつもりだ。「麦種」とか墨で書くつもりだ。実用なのかと言われると疑問点はあるが、墨の色と柿渋が合うようなのだ。まず、正月明けの書初めで、柿渋染めの布に、「東海晴西山雲と」いうのを一枚。もう一枚が、「立春大吉」と書くつもりだ。書いて玄関に掲げておく。別段意味があるわけではないが、毎年の習慣である。柿渋染めにははまっている。時間が出来たら次の染に入るつもりだ。