野鳥の鳥インフルエンザ多発

   

浪の繪 中判全紙 いつもこのあたりで止まる。止まってこの先続く道が見つかる事もある。待っている状態。

野鳥の鳥インフルエンザが多発している。養鶏場は要注意である。冬になって多発してきたのは、北方からの渡り鳥の飛来が増えているからだ。何故、今年になって急に目立つのかと言えば、細かく調査をする体制になったからだ。多分10年前から同じ状況であったはずだ。鳥が死んでいたからと言って、それで済まされていた状況。ところが最近は死んだ野鳥を必ずインフルエンザ検査するし、水鳥の飛来地では、糞の調査もしている所がある。そうすれば必ず、野鳥の感染が出てくるのは特別の事ではない。野鳥が普通に鳥インフルエンザに感染していることが、自然界の常態である。鶏小屋の中だけ消毒していたとしても、無意味である。これは以前から主張しているが、認められないことだ。白鳥や鶴の飛来地で鳥インフルエンザ感染が無いと考える方がおかしい。調べきれないだけである。自然界のこうした状況に、どのように対応するかの方を考えるべきだなのだ。

十和田湖の白鳥が鳥インフルエンザに感染したので、その周辺に石灰を撒き、観光客に注意を喚起する。それが昨年で、今年は、九州のナベ鶴が感染したので、石灰を撒いて対応するという事だ。全く無意味なことである。自然界を消毒して対応しようなどという事は、天に唾を吐いているにすぎない。自然というものはこうした人間には、困る事が自然の調和として存在するのだ。対抗しようなどと考える事が愚かなことだ。受け入れて、上手くおおごとにならない範囲で対応すればいい事だ。同じ事なのだが、野鳥が感染したので、養鶏場を消毒を強化するという事になる。どうにもこうにもばかばかしい。こういうのは行政は対応しましたという証拠作りにすぎない。全く科学的に無意味なことである。無意味なだけなら、まだしも私の様な自然養鶏を行うものには、この無意味な行為が大変な迷惑行為になる。しかも、その事をいくら話しても、理解をしようともしない。養鶏場内を消毒すれば、リスクが減少すると主張する。全く科学的根拠は皆無だ。養鶏場の中にウイルスが存在して、それを消毒するというのならまだ分かるが、野鳥にウイルス保持の物が居て、何故養鶏場を消毒するのだ。

鳥インフルエンザのワクチンは使用が禁止されている。ワクチンで防御できないので、鶏舎の中に野鳥を入れないという事が、強く言われている。それは、ネズミもゴキブリも、鶏舎に入れてはならないという事である。そんなことはできるだろうか。ネズミを家に入れないという事すら、困難だ。家の猫が、外で野鳥を捕まえて食べる。それが鳥インフルに感染している。そうして人間に感染する。こ言う流れはありうる。養鶏場の問題どころではないリスクは、暮らして居ればどこにでもある。国会議事堂や農水省にはネズミは居ないのだろうか。ゴキブリも出ないのだろうか。そこまで消毒していれば、議員というものはだいぶ消毒にやられているという事になるのかもしれない。消毒の思想は、テレビのコマーシャル洗脳である。商品が売りたいがあまり、デマを流しているにすぎない。消毒は素晴らしいと考える人口の増加で、養鶏場の消毒をしないなど、信じられない。という事になってきた。

人間は必ず死ぬ。死ぬ事は悪い事ではなく。自然の摂理というものだ。これを受け入れて、死ぬときには死ぬという事をあきらめる事しかない。こんな風に書けば、極端だという事になるが、死との向かい合い方がおかしくなっている。死の不安は私もとても強かった。死ぬという事に気付いた、小学校低学年の頃は、怖くて熱を出して、何ヶ月うなされた。しかし、今でも死ぬんだとは、意識しての毎日だが、あきらめはついたと言える。認めざる得ない事で苦しみ続けた所でどうにもならない。完全なる無菌状態で生きているのではない。人間の体の中には、自分の細胞数と同等の数の微生物が存在するという。つまり、人間も自然の中の一員であり、微生物と共存することで生命を保っている。むやみな消毒は自分を存在させている微生物まで殺してしまう事になる。鳥インフルエンザの対応を考えて、自然界を消毒しなくては安心できないという事になって、野鳥にワクチンを打つなどという事になりかねない。

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