公明党対次世代の党
下田の海 東急ホテル 中判全紙 この絵はもう一度描きに行くつもりだ。年末である。続きを描く前にすこし描いている。現場で2時間ほど描いた絵でそのままである。
田母神氏は記者会見で「『日本を取りもどす』という安倍晋三首相の考えに賛成だ。そのためには憲法改正や集団的自衛権の行使容認も必要」と強調。公明党の前職、太田昭宏国土交通相の対立候補になる予定で「首相がやろうとしていることに公明党は基本的に反対している。自公を分断しないと日本の将来は危ない。自民党と保守政党連合ができて、初めて日本を取りもどせる。日本の将来のために公明党と戦う」と述べた。次世代の党では、公明党の国土交通大臣と田母神氏を対決させようというのだ。私もその方がいいと思う。公明党と自民党では、憲法に対する考えが決定的に違う。これほど違う政党が連立しているのは、小選挙区制という日本に適合しない選挙制度の為である。小選挙区制の中で、異なる考えの人と対決するためには、いわゆる選挙刺客を送るしかない。橋本氏が、公明党候補の所に立候補して、嫌がらせをすると力んでいた手法と同じである。しかしそういう人が当選するほど、甘くはない。ホリエモンの前例がある。
公明党と自民党の連立が崩れれば、日本全体が沖縄の知事選の選挙状況になる。政策選挙に近づく。自公のご都合連立が日本の政治を停滞させている。本音の政策をぶつけあわない選挙だ。小選挙区での互いの当選の為に融通し合おうという選挙だ。こんなインチキ連立で出来ているのが安倍自民党である。30%台の支持率で、60%を超える議席を確保する。沖縄ですら自民党候補は、公明党の推薦を受けている。有権者は日本の選挙状況に怒るべきだ。政治がが間違っていると、生活自体が大変な事になる。しかし、背に腹は代えられないというか、喉元過ぎれば、という事なのか、原発エネルギーは安いというデマのもとに選挙が行われようとしている。既得権で自民党はがんじがらめである。小渕優子さんの選挙のやり方に良く表れている。形式的に謝れば済むと考えているのだ。政策選挙が出来ないのだ。小渕さんの国会答弁を聞いていれば、この人には無理だと思わざる得ない。そんな人が次の総裁候補だと持ちあげられるのが、自民党なのだ。ノウノウトまた立候補して当選である。
次世代の党の自民連立の主張は正しい。安倍氏と近いのは田母神氏である。この2党が連立して憲法を変えるという自民党の党是に向かうべきなのだ。公明党はむしろ平和政党として、野党の要になる方が正しい選択のはずだ。そうすればだらしない野党も核が出来て持ち直すかもしれない。とはいえ、公明党は新興宗教としての不安を抱えている。幸福実現等の不気味さと似た所がある。常に自民党から脅されている感がある。権力に擦り寄る以外に安心が出来ないという宗教政党の側面がある。権力批判をすれば、宗教弾圧を受けかねない。理由はいくらでもつけられるわけだ。現世利益が宗旨の宗教団体としては、確実な票田を持って、権力に擦り寄る以外に選択はない。自民党の大半の議員は平沼氏や石原氏と同じ考えのはずだ。しかし、公明党が敵に回れば沖縄の二の舞である。公明党票が無ければ不安で仕方が無い議員が大半なのだ。しかし、このぐずぐず状況は日本の未来をダメにしている。
小選挙区制度を辞めることだ。中選挙区の方がまだ日本の実情を反映した。こんなおかしな連立はなかった。憲法自体に国論が2分されているような、状況で小選挙区制度は無理だった。そうしなければ、言いたい事が言えない状況での選挙になる。公明党は結局肝心の憲法については避けてしまい、軽減税率一辺倒である。公明党の存在が、安倍政権の憲法解釈変更という、脱法手法を骨抜きにしたと言われている。この事で公明党の存在をアピールするのが、本当の所だろう。しかし、自民党の顔色ばかりを見ているので、結局軽減税率だけである。これもささやかな主張で、軽減ではなく、主要食糧5点ほどの、消費税廃止が分かりやすいし効果も出る。自民党が受け入れてくれる範囲の主張では寂しいではないか。