小松菜の収穫

   

堆肥の実証圃場の為に小松菜を132㎡作った。初めてのことだった。収穫量は500キロ位だった。きれいな小松菜で、充分商品になるものだった。量が多いいのか少ないのかは分からないが。きれいに出来たことは確かだ。お隣の農家のおじさんにも、農薬を使ったのかと思ったと、驚き、褒められたぐらいだ。葉物をきれいに作る事が出来たのは、良かった。無農薬でやると、穴だらけの葉っぱになり、見た目が悪いものになりがちだ。案外にうまく行った。今回は10パターンの堆肥の実証実験である。前作が小麦で、夏は開けておいて、9月25日に播種して、11月5日に収穫6週41日間の栽培であった。草取りはせず、草も生えなかった。重量を調査した。1メートル一畝を引きぬいて、全量の重さを計った。一番重かったのが、2025グラムの鶏糞3トン区、2番目が二見すこやかファーム、一番育たなかったのが、無肥料、二番目が樹木堆肥。この実験はあと4回やってみるので、あくまで初年度の様子である。

実際の圃場は反復実験として、場所を変え2パターンやっているので、もう少しいろいろの事が見えた。畑の土壌がまだよく出来ていないということである。特に畑の北側は良くなかった。良くない所がどうなるかと言えば、肥料成分の影響が際立つということになった。肥料分がなければ、全くできない。こういう場所では、堆肥の影響も強く出た。また、南の側の土壌の良いあたりは、肥料が少なくても結構良くできていた。そう言うことは、想像はしていたが実験してみると、目に見えて気づくことである。その意味では、鶏糞たい肥の場合、3トンの方が、5トンよりできたというのが、面白い。入れ過ぎも良くないということになる。2トンは5トンと似たようなものである。予想では、繰り返してゆくと、逆転しそうな気がする。いつもの畑では1反500キロで十分という気がしている。

30人位の人が、集まってくれた。有難いことである。測定や片づけをどうしようかと思っていたのだ。2時間位ですっかりかたづいてしまった。皆さんにも十分小松菜を持って帰ってもらえたのも良かった。後半は小麦畑の準備と言うことになったが、15人ほど残って作業をしてくれた。鶏糞堆肥を750キロ入れて、小麦を作る。実証圃の部分は堆肥を入れずに、小麦を作ることになる。小麦の播種は12日に成る。直前にトラックタ―でもう一度耕運したい。前回もそうだったが、播種機の作動をスムースにするには、枯れ草の塊などはない方がいい。昨夜から雨が降ってくれたことは、堆肥を入れた畑には、とてもいい結果である。これで土が落ち着いてくれた所で、もう一度耕せれば、小麦の播種に最適になる。土を良くするには、小麦を上手く作ることはとても大事だと思う。小麦の後に、何かを作ればいいのだが。小麦の会も10数家族で取り組むことになる。昨年より少し増えそうである。増えた分小麦も多く取れればいいが、パン小麦を作るとすると、収量は下がるだろう。二年目でスズメも来るかもしれない。

小松菜はこの後、硝酸値の測定。保存性の比較。味覚テスト。等を行う。すぐに何かが分かる訳ではないが、有機農業でも十分生産があげられる事を、実験的に証明したい。農薬を使わなければきれいに出来ないという先入観も払拭してもらいたい。そして、地域で出る食品残さが畑で循環する形が出来ることを願っている。今回二見さんのすこやかファームが良くできたことは、とても良かった。これは堆肥と言うものとは少し違うが、上手く使えば良くできると言うことが分かった。入れて耕してから、雨が降り、二週間おいて、もう一度耕すというやり方は、適したやり方に見えた。発芽とその直後の生育は際立って良かった。その後追いついてきた、鶏糞たい肥と似た結果であったが、良くできていた。気になった点は、鶏糞もそうだが、一部虫が付いたことである。意味があるのか偶然か、今後も確認して行く要素である。報徳小の堆肥と、段ボール堆肥は、今回はいまいちの成績であった。

昨日の自給作業:小麦畑の準備 2時間 累計時間:3時間

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